ジェトロが調査レポート公表、ポーランド化粧品関連市場のプロモーションと販路拡大へのヒント

(ポーランド、EU、日本、韓国)

ワルシャワ発

ジェトロは327日、「ポーランドの化粧品関連市場動向をふまえたプロモーション及び販路拡大へのヒント」を公表した。

ポーランドの化粧品市場は、2024年に前年比16.8%とEU内で最も高い成長率を記録し、EU平均(8.5%)の約2倍となった。2024年の市場規模は252億ズロチ(約1836億円、1ズロチ=約43円)で欧州5位となり、2026年に267億ズロチ、2028年には283億ズロチに達する見込みとされる。購買力の向上を背景に、1人当たりの年間化粧品支出も2024年の129ユーロ(約24,000円、1ユーロ=約185円、47日欧州中央銀行為替レート)から2030年には165ユーロへ拡大すると予測されている。

同レポートによると、2024年の化粧品輸入額は約37億ユーロ(約6,845億円)で、その約86%をEU域内からの輸入が占める一方、アジアからの輸入も増加傾向にある。アジア化粧品の中では韓国製品のシェアが高く、特にスキンケア製品では韓国製品がアジアからの輸入の6割近くを占める。日本製品の同分野におけるシェアは約3%にとどまるものの、品質や安全性に対する評価は高く、クリーンビューティー(注1)、ダーマコスメ(注2)、ビーガン製品、日常使いの日焼け止め製品といったトレンドを踏まえ、成分や技術面での独自性を訴求することで市場機会が存在すると考えられる。

一方、ポーランド市場への参入検討に際しては、戦略立案やターゲット顧客選定、販路選定などに関する十分な事前調査が不可欠となる。レポートでは、現地の輸入事業者や規制対応を支援するラボなどのパートナー候補も紹介している。化粧品販売にあたってはEU化粧品規則に沿った対応が求められることから、適切なパートナー選定が重要だ。

写真 大手化粧品ストア・ヘベ(Hebe)店舗内、韓国製スキンケア製品売り場(ジェトロ撮影)

大手化粧品ストア・ヘベ(Hebe)店舗内、韓国製スキンケア製品売り場(ジェトロ撮影)

写真 同店舗内、日本製スキンケア製品売り場。売り場面積は韓国製品の4分の1程度(ジェトロ撮影)

同店舗内、日本製スキンケア製品売り場。売り場面積は韓国製品の4分の1程度(ジェトロ撮影)

(注1)人体への安全性、地球環境への配慮、倫理的な製造プロセスを重視した化粧品のこと。

(注2)皮膚科学に基づいた化粧品のこと。

(金杉知紀)

(ポーランド、EU、日本、韓国)