成都市で焼酎ハイボールのペアリングイベントを実施、西南地域の融合料理との相性を提案

(中国、日本)

成都発

2026年04月03日

ジェトロは3月12日に、中国・四川省成都市内のビストロやバーの関係者を対象に、焼酎ハイボールなど日本産酒類と「雲貴川料理」(注1)のペアリングイベントを実施した。本イベントは成都市内の雲貴川ビストロレストランで実施され、15社・16人が参加した。

イベントでは、唎酒師(ききさけし)が焼酎を中心としたペアリングに使用する日本産酒類を紹介するとともに、本イベントを開催した店舗のオーナーが現地の食材と焼酎をあわせて特製カクテルを製作し、参加者に提供した。これらのカクテルは四川省・雲南省・貴州省など中国西南地域の料理の特徴を掛け合わせた融合料理(注2)とともにふるまわれた。カクテルに使用する割り材には、四川省産の安岳レモン、貴州省産の木姜子(ムージャンズ、注3)、雲南省産のバラ、重慶市産の青花椒などの現地食材が選定された。

参加者からは、「初めて日本産焼酎を使ったカクテルを体験し、新鮮だった」「日本産焼酎のハイボールと雲貴川料理の組み合わせはとても面白い」「さまざまな日本産酒類の知識を得られた」とのコメントがあった。また、イベント後に実施したアンケートでは、8割以上の参加者が「自店に焼酎および関連ドリンクメニューを導入したい」と回答しており、焼酎の新たな提供法への関心度の高さがうかがえた。

国税庁によると、2025年の日本の焼酎(単式蒸留焼酎)の輸出額(対世界)は前年比13.9%増の19億6,000万円と増加したが、清酒の輸出額(458億7,900万円)の4.3%にとどまる。同年の焼酎の最大輸出先国(金額ベース)は中国であり、まずは中国市場にどのように訴求していくかが、今後の日本の焼酎の輸出拡大を図るうえで重要な課題といえる。従来の日本食料理店で焼酎を単体で提供するのみならず、現地の若者をターゲットとし、現地料理と親和性の高い提供法を模索することで、さらなる販路拡大を図ることが重要と考えられる。

写真 カクテルの材料となる現地食材(ジェトロ撮影)

カクテルの材料となる現地食材(ジェトロ撮影)

写真 唎酒師による焼酎の説明(ジェトロ撮影)

唎酒師による焼酎の説明(ジェトロ撮影)

(注1)雲貴川料理:中国の南西部に位置する雲南省(雲)・貴州省(貴)・四川省(川)の3つの地域の料理を総称した言葉。

(注2)融合料理:異なる国や地域の調理法、食材、スパイスなどを自由に組み合わせて作られた新しいスタイルの料理。

(注3)木姜子:貴州省で主に使われるクスノキ科の果実。レモングラスのような香りと山椒(さんしょう)のような辛みが特徴。

(黒木亮佐)

(中国、日本)

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