1~3月の新車販売台数は前年同期比1.7%増、大統領はBEV推進の方針示す
(インドネシア)
ジャカルタ発
2026年04月15日
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)は4月12日、2026年3月の自動車販売台数などのデータを発表した。
同月の新車販売台数(卸売りベース)は6万1,271台で、前月比で約2万台減少した(添付資料表1参照)。一方、2026年第1四半期(1~3月)の累計販売台数は、前年同期比1.7%増の20万9,021台だった。内訳は、乗用車が15万6,903台(前年同期比7.0%減)と落ち込んだものの、商用車が5万2,118台(41.3%増)と大きく伸び、全体を牽引した。同期間の生産台数は前年同期比0.6%増の29万941台だった。
ブランド別(1~3月)では、トヨタ自動車が6万584台(シェア29.0%)で首位。次いでダイハツが3万4,696台(16.6%)、三菱自動車が1万9,096台(9.1%)と続いた(添付資料表2参照)。中国のBYDは1万2,473台(6.0%)で6位にランクインした。2025年末に輸入BEV(バッテリー式電気自動車)への税制優遇制度(2025年2月26日記事参照)は終了したが、販売は底堅く推移している。
燃料別では、ガソリン車が11万3,518台(シェア54.3%)と最多だが、BEVのシェアが2025年末時点の12.9%から15.9%(3万3,146台)に拡大した(添付資料表3参照)。ディーゼル車が4万3,942台(21.0%)、ハイブリッド車(HEV)が1万6,892台(8.1%)、プラグインハイブリッド車(PHEV)が1,521台(0.7%)と続いた。
BEVのブランド別では、BYDが1万2,473台で首位(シェア37.6%)だった。2025年末に2位だった上汽通用五菱汽車(ウーリン)は2,626台(シェア7.9%)と4位へ順位を下げた。代わりに、奇瑞汽車傘下のJAECOO(7,827台、シェア23.6%)や、中国発ブランドのGEELY(2,813台、8.5%)が上位に食い込んだ(添付資料表4参照)。
2026年2月末から続く中東情勢の緊張を受け、政府はBEVシフトを急いでいる。4月9日、電気商用車組み立て施設の開所式に出席したプラボウォ・スビアント大統領は「クリーンエネルギー、再生可能エネルギーへと移行が不可欠」と強調した。化石燃料や炭素由来の燃料からの脱却の一歩として、電化を推進し、2028年までにセダン型BEVの国内量産を目指す方針を示した(4月9日付インドネシア大統領府
)。同式典後、バフリル・ラハダリア・エネルギー・鉱物資源相はEVエコシステム構築に向けた「さまざまなインセンティブを準備中だ」と述べた(4月10日付、「アンタラ」)。
(大滝泰史、ティアラ・ダルマシャンティ)
(インドネシア)
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