中国とモザンビークが共同声明発表、エネルギー開発などで協力強化
(中国、モザンビーク)
北京発
2026年04月24日
中国の習近平国家主席は4月21日、北京市でモザンビークのダニエル・チャポ大統領と会談した。チャポ大統領は習国家主席の招待により、国賓として4月16~22日の期間に訪中していた。両国首脳は2国間関係を「新しい時代の中国・モザンビーク運命共同体」へと高めることで合意した。
習国家主席は、中国とモザンビークは国交樹立以来、相互信頼のもとで支え合い、中国・アフリカにおける友好関係および南南協力(注1)のモデルとなっていると評した。また、新たな情勢下で、両国の協力関係を絶えず深化させることは、両国国民の共通の期待に合致するものであり、グローバルサウスの団結と協力を強化し、課題に対し共同で取り組むという、時代の潮流にも沿うものであるとした。さらに、中国はモザンビークとの発展戦略における連携を強化するとして、インフラやエネルギー・鉱物資源の総合開発や、農業、新エネルギー、デジタル経済、人工知能(AI)などの分野での協力拡大を模索し、両国の実質的な協力において持続可能で質の高い発展を推進していくとした。
習国家主席は、中東の紛争による影響がアフリカ諸国にも波及しているが、中国はアフリカ側と共に対処し、共に平和を促進し、共に発展を追求していく用意があると述べた。さらに、多国間主義の実践を推進し、中国が対外開放を継続的に拡大する過程において、常にアフリカを特別な優先的位置付けに置いているとした(注2)。
会談後、両国は「一帯一路」共同建設、グローバル安全保障イニシアチブの実施、経済・貿易、人的交流、医療・衛生、報道メディアなどの分野の20以上の協力文書に調印するとともに、「新しい時代の中国・モザンビーク運命共同体構築に関する共同声明
」を発表した。
共同声明では、共同経済発展パートナーシップ枠組み協定の署名に合意し、両国の貿易・投資協力について長期的で安定的かつ予測可能な制度的保障を提供するとした。さらに、エネルギー・鉱物分野における互恵的協力関係の強化を図り、政策管理や経験の交流を実施し、統合的かつ協調的な開発のための共同研究に向けてそれぞれの強みを生かしていくとした。また、両国の石油・ガス資源分野における協力が進展したことを歓迎し、地質・鉱物分野での協力をさらに深化させるため、中国・アフリカ地学協力センターや一帯一路国際地学教育研修センターなどのプラットフォームを最大限に活用し、地質科学技術革新と人材育成における協力を重視し、モザンビーク北部で地質調査プロジェクトを共同実施するとした。
(注1)南南協力とは、開発途上国同士が協力し、経済的・社会的な発展を目指すこと。
(注2)中国は2026年5月1日から、外交関係のある53のアフリカ諸国に対し全面的な関税撤廃措置を実施し、「グリーンチャンネル」の拡充などを通じて、アフリカから中国への製品の市場アクセスをさらに拡大するとしている。
(亀山達也)
(中国、モザンビーク)
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