ボストンでゲーム展示会「PAX East 2026」開催、インディー開発者・企業に注目
(米国、日本)
ニューヨーク発
2026年04月20日
ビデオゲーム、テーブルトップゲーム、アーケードゲームなど多様なジャンルを対象とする米国北東部最大のゲーム展示会「PAX East 2026
」が3月26~29日、米国マサチューセッツ州ボストンのトマス・メニノ・コンベンションセンターで開催された。ボストンはCDプロジェクト・レッドやブリザード・エンターテインメントといった大手企業やインディー開発企業が所在し、インディーゲームコミュニティーも活発なため、東海岸のゲーム開発において重要な役割を果たしているとされる。会場には300社以上の出展者が参加し、最新タイトルや開発中タイトルのデモプレーのほか、パネルディスカッション、クリエーターのミートアップなど多様なプログラムが実施された。
会場入り口・メインホールの様子(ともにジェトロ撮影)
任天堂やブラムハウスゲームズをはじめとする大手パブリッシャー(注1)やAAAスタジオ(注2)も多数参加したものの、会場では、インディー開発者・企業が特に大きな注目を集めた。これは、主催者が企画・選定する「PAX Rising Showcase」の効果が大きい。同プログラムはゲームプレー、エンターテインメント性、独創性などの観点から優れたゲームタイトルを厳選して紹介するもので、来場者の嗜好(しこう)ジャンルや利用プラットフォームにかかわらず高い評価を得た。
「Pax Rising Showcase」エリア、任天堂ブースの様子(ともにジェトロ撮影)
また、期間中は業界の有識者やコンテンツクリエーターが登壇するパネルディスカッションも多数実施された。その中でも「ライセンスゲームの生と死、そして再生」をテーマとするセッションでは、1990年代の家庭用ゲーム機時代から現在に至る人気の知的財産(IP)を原作としたライセンスゲームの変遷について議論された。パネリストからは、映画・テレビ(TV)など既存IPを原作とした初期作品は、低コスト開発とブランド力を背景に多く制作されたが、Xbox 360、PlayStation 3などのハードディスク搭載型のゲーム機の普及により、開発費の高騰やレビュー文化の定着が進み、低品質タイトルが市場から淘汰(とうた)され、高品質な作品のみが評価される構造へと移行したと指摘された。また、近年は、モバイルゲームやライブサービス型ゲームにおけるコラボレーション展開が主流となり、カスタマイズアイテムなど多様な活用が進むとの見通しが示された。
次回の「PAX East 2027」は、2027年4月22~25日に開催予定だ。
(注1)ビデオゲームのマーケティング、ソーシャルメディア管理、発売日公開、ローンチなどを支援する企業。
(注2)長期的な制作期間と多額の予算を投入し、高質ビデオゲーム制作を専門とする企業。
(堀田基、チャールズ・セドリック)
(米国、日本)
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