値下げ競争が影響、広東省の自動車メーカー3社の2025年業績に明暗

(中国)

広州発

2026年04月06日

中国広東省に本社を置く大手電気自動車(EV)メーカーの比亜迪(BYD)、国有大手の広州汽車集団(広汽集団)、新興EVメーカーの小鵬汽車(XPeng)は、2025年の年次報告書を相次いで公表した。

BYDの2025年度年次報告書によると、同社の2025年の売上高は前年比3.5%増の約8,039億6,500万元(約18兆4,912億円、1元=約23円)と過去最高を更新した。一方で、純利益は326億1,900万元と19.0%減少し、2021年以来4年ぶりの減益になった。EVの販売台数は増加したものの、中国国内市場における値下げ競争の激化などにより利益が圧迫された。

広汽集団は、2025年の親会社株主に帰属する純損失が87億8,362万元となり、前年の約8億2,358万元の黒字から赤字に転落。同社は上場後初めて通期で赤字を計上した(「財新」2026年3月28日)。グループ全体の新車販売台数は前年比14.1%減の約172万台で、自社EVブランドの年間販売台数も60万9,200台と、22.8%減少した。同社発表によれば、業績悪化の主な要因として、市場環境の急激な変化への対応を目的とした販売促進費用の増加に加え、合弁企業における生産ラインの調整や最適化に伴う減損計上や人員の最適化の実施などが挙げられた。

一方、XPengは、2025年の売上高が約767億1,974万元で、前年比87.7%の大幅な増収となった。純損失は約11億3,946万元にとどまった。赤字は継続しているものの、前年の約57億9,026万元から大幅に縮小した。そのうち、自動車販売の売上高は90.8%増の約684億元で、同社によれば納車台数の増加が寄与したとしている。

(黄子珊)

(中国)

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