コンゴ共和国大統領選、現職のサス・ンゲソ氏が当選

(コンゴ共和国)

アビジャン発

2026年03月31日

コンゴ共和国の憲法裁判所は3月28日、同月15日に実施された大統領選挙の結果について、現職大統領のドニ・サス・ンゲソ氏(コンゴ労働党)が得票率94.9%で当選したと発表した。

主要野党は本選挙の透明性が確保できていないことや、治安侵害の疑いで約10年間にわたり野党有力者が投獄されていることを理由に立候補者を立てておらず、今回の選挙結果については無言を貫いている。また、立候補者のデスタン・ガベ氏は与党による不正や選挙中のインターネット通信制限を非難し、ウフレム・デイブ・マフラ氏が憲法裁判所に不服申し立てを行ったが、棄却された。

国営通信(ACI)は投票率を84.99%と発表しているが、フランスの公共放送ラジオ・フランスなど複数の報道で、選挙当日の投票所には実際は人が少なかったと指摘されている。選挙当日は警察と軍が派遣され、交通や店舗運営が制限されたとも報じられている。

コンゴ共和国は1960年に独立した後、1990年代に内戦を経験した。石油やガスの産出国である一方、人口の5割以上が世界銀行の定める貧困ライン以下の生活を送っている。

サス・ンゲソ氏は1979年に権力を掌握した。1992年の選挙で落選したが、1997年のクーデターや2015年憲法改正を通じて、通算40年以上にわたり権力を握り続けてきた。現行憲法の規定では2031年の大統領選に立候補するのは不可能だが、有力な後継者は今のところ不在だ。

各種報道によれば、同氏とその家族は、横領や資金洗浄を疑われている。不正に使用された資金を通じて、米国やフランスで高級マンションを取得したことや、豪華な生活を送っていることを告発されているという。政府高官も同様の汚職疑惑に関与していると報道されている。

大統領就任式は4月16日に行われる予定。

(ロブエ・ピエールアダム、安藤佳耶)

(コンゴ共和国)

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