空港料金所などでの完全キャッシュレス決済を一時停止、現金も再容認へ
(ナイジェリア)
ラゴス発
2026年03月17日
ナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領は3月10日、空港で導入された完全キャッシュレス決済方式によって深刻な渋滞と混乱が発生したことを受け、同方式の一時停止を指示した。これを受け、フェストス・ケヤモ航空・宇宙開発相は、3月13日から当面の間、現金と電子決済を併用するハイブリッド方式に戻すと発表した。
ナイジェリア連邦空港公社(FAAN)は、2026年3月1日から全国すべてのFAAN管理施設(空港アクセス料金所、駐車場、VIPラウンジなど)で現金支払いを禁止し、Go Cashless Card(注)などによる電子決済のみを義務化していた。しかし、現地報道によれば、多くの利用者が同カードを事前取得していなかったことに加え、POS端末の通信障害も発生したことから、ラゴスとアブジャの空港料金所で大渋滞が発生し、多数の乗客がフライトに乗り遅れる事態となった。
連邦会計総署(OAGF)は2025年11月24日付通達で、すべての政府機関(MDAs)が現金で政府収入受領を禁止し、電子決済への完全移行を義務付けていた。FAANのキャッシュレス化はこの政策と整合するものだった。
連邦政府は、空港料金の完全電子決済化について、民間セクターの関与を含む新たな仕組みを再設計する意向を示しており、今回の停止はあくまで暫定措置とされている。
(注)FAANは2025年9月26日に「Operation Go Cashless」を発表し、非接触型プリペイドカードであるFAAN Go Cashless Cardを導入した。同年9月29日からラゴスおよびアブジャ空港で先行運用を開始していた(公式案内で示されているカード利用者登録のページ
も参照)。
(奥貴史)
(ナイジェリア)
ビジネス短信 efda36aee496b823






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