北部ドイツで日系企業キャリアイベント、在ハンブルク総領事館が開催

(ドイツ、日本)

ベルリン発

2026年03月27日

在ハンブルク日本総領事館は318日、日独産業協会(DJW)およびDJWワーキンググループ「ジャパンブルク」との共催で、ハンブルク大学においてキャリアイベントを開催した。ハンブルクを中心とする北部ドイツなどに拠点を有する日系企業と、現地の学生・若手人材との交流機会を設け、日系企業採用支援と知名度向上を目的に実施した。締め切り前に定員に達し、当日は100人を超える参加者が来場し、注目の高さがうかがえた。

主催者あいさつで、戸田真介総領事は、ハンブルクと日本の間で長年にわたり築かれてきた経済関係と友好関係に触れ、北部ドイツ地域は日系企業にとって引き続き重要なパートナーであると強調した。キャリアイベントを通じて学生と日系企業の接点を拡大することは、双方にとって新たな機会となり、両国の交流と協力が深まる場となることに期待を寄せた。

写真 戸田総領事からの主催者あいさつの様子(ジェトロ撮影)

戸田総領事からの主催者あいさつの様子(ジェトロ撮影)

基調講演では、ジェイエイシーリクルートメントドイツの草間明子ディレクターが、求職者にとって日系企業文化はどのような意味を持つか、というテーマで登壇。スペシャリスト志向のドイツ企業とゼネラリスト志向の日系企業による、キャリア形成や組織風土の違いに加え、「根回し」や「報連相」といった日本企業の典型的な文化を紹介した。また、ドイツにおいて日系企業で働くことで、両国のビジネス文化を体験できる貴重な機会が得られると、参加者に魅力を伝えた。

続いて、北部ドイツに拠点を置く日系企業として、カシオ計算機、JX金属、商船三井、住友電気工業、シスメックスの5社が、それぞれ企業紹介を行った。その後、日系企業5社への質疑応答が行われ、日系企業で働くうえで準備すべき点や、グローバル企業での異文化の融合について、また、採用となった場合に日本で働く機会はあるかなど、多岐にわたる質問が参加者から寄せられた。

質疑応答の後ネットワーキングが行われ、日系企業のブースの前には多くの参加者が列をなして待っている様子が見られ、積極的な意見交換が行われた。

写真 日系企業5社への質疑応答の様子(左)とネットワーキングの様子(右)(ともにジェトロ撮影)

日系企業5社への質疑応答の様子(左)とネットワーキングの様子(右)(ともにジェトロ撮影)

会場を提供したハンブルク大学は、ドイツ経済の低迷(2026年3月9日記事参照)に伴いドイツ企業の採用活動が縮小傾向にあり、日本にこのような機会を設けてもらえたことは、ドイツ側の学生や求職者にとっても非常に有益だとした。

(中山裕貴)

(ドイツ、日本)

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