2025年第4四半期のGDP成長率は前期比0.2%、通年で前年比1.4%と発表
(スイス)
ジュネーブ発
2026年03月02日
スイス連邦経済省経済事務局(SECO)は2月27日、2025年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率を前期比0.2%(季節、スポーツイベント調整後、注)と発表した(プレスリリース
、添付資料表1、2参照)。前期のマイナス成長からの回復は、分野によってパフォーマンスのばらつきがあるものの、経済活動は国内需要に支えられたとSECOは分析している。
第4四半期のGDP成長率を需要項目別にみると、個人消費は、衣料品や靴の購入に加え、住宅・エネルギー、医療への支出が増加したことで、前期比0.4%増と堅調な伸びを示した。さらに、建設投資は、建築工事の増加を受けて1.0%増と大幅な伸びを記録した。産業別にみた場合の建設業も0.6%増と建築工事増に応じて増加した。設備投資も、主に研究開発投資に支えられ、0.6%増となった。堅調な国内需要を背景に、財貨の輸入は4.8%増となった。また、財貨の輸出は2四半期連続のマイナス成長から、0.6%増のプラス成長に回復した。
産業別にみると、化学・医薬品産業は、第3四半期の急激な落ち込みの後、緩やかな成長に回復し、前期比1.9%増となり、化学・医薬品製品の輸出も増加した。一方、その他の製造業は、売り上げと輸出の低迷により、1.3%減となった。その結果、製造業は全体として横ばいとなった。他方、小売業は、安定した消費者需要の恩恵を受け2.0%増となり、卸売・小売業、自動車・オートバイ修理全体で1.7%増となった。また、宿泊・飲食サービス業も、国内外の宿泊客の増加を受け1.1%増を記録した。運輸業は、旅客輸送は好調だったが、貨物輸送の減少により0.8%減となった。そのほか、公共サービスは0.2%増となったが、金融サービス業が0.6%減、ビジネス関連サービス業が0.3%減と低調だった。サービス業全体としての成長率は0.2%増にとどまり、過去平均を下回った。これに伴い、サービス輸出は0.3%減とマイナス成長となった。
暫定値による2025年通年の実質GDP成長率(添付資料表1参照)をみると、前年比1.4%(季節、スポーツイベント調整後、注)となり、前年の1.2%をわずかに上回った。主に個人消費の顕著な伸びに牽引され、内需が経済活動を支える一方、対外貿易がGDP成長率を鈍化させた。輸出の伸びは平均を下回り、輸入が大幅に増加したためと、SECOは分析している。
(注)全て季節調整値。ただし、「GDP」「サービス輸出・輸入」「芸術・娯楽・レクリエーション業」については、季節調整に加えて、スポーツイベント調整後の数値。
(田中晋)
(スイス)
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