村田製作所、ブルガリアでテック共創プロジェクト授賞式を開催
(ブルガリア、日本)
ブカレスト発
2026年03月09日
村田製作所は2月24日、ブルガリアの首都ソフィア市内で同社のテック共創プロジェクト「KUMIHIMO Tech Camp」の授賞式を開催
した。同プロジェクトは2022年に同社がオープンイノベーションを目的として開始したもので、起業家とともに新たなハードウエア応用製品を共同開発することを目指している。ブルガリアでは起業家支援を展開するNPO団体エンデバーとの協力の下、2回目の実施となった(2024年5月23日記事参照)。2025年9月から5カ月間にわたり選抜されたブルガリア企業7社が村田製作所のエンジニアと連携して開発に取り組み、そのうち3社が優秀企業として発表された。なお、授賞式には村田製作所、エンデバーに加えて、ソフィア副市長のイワン・ゴイチェフ氏も出席した。
授賞式の様子(村田製作所提供)
受賞企業は次の3社。
- シモボティクス: 物流や多様な産業領域における自動化を支える、モジュール式人工知能(AI)搭載ロボティクスソリューションを提供。
- ナセコモ:昆虫資源を活用して畜産・農業向けのたんぱく質、オイル、肥料などを生産。遺伝子研究や自動化技術にフォーカスし、持続可能な循環モデル構築を目指す。
- ソルマール:産業用途における高度なろ過・大気浄化技術を提供。独自の技術で、都市の大気汚染の削減や産業からの排ガスの浄化など幅広い分野での活用が可能。
授賞式において、村田製作所代表取締役副社長の岩坪浩氏は、今回のプログラムに多数の応募があった中から7社を選定、さらに最終的に3社に絞り込む過程は非常に難しかったと述べ、参加企業の健闘をたたえた。
受賞した優秀企業(村田製作所提供)
ムラタ・エレクトロニクス・ヨーロッパ戦略マーケティング部長の金子貴之氏によると、同社は10年ほど前から新しいイノベーションを共創できる国を検討してきたという。その中で、日本企業の進出がまだ少ない一方で、技術分野における発展性や日本との価値観の近さなどを踏まえ、慎重に検討を重ねた結果、2024年に海外で初めてとなるプロジェクトの実施地としてブルガリアを選定。エンデバーの協力を得て、プログラムの実施に至ったと述べた。
受賞した3社は、村田製作所本社(京都府)において施設見学や、同社エンジニアとのさらなる連携の機会が提供される予定。
(太田響子、山田恭之)
(ブルガリア、日本)
ビジネス短信 dadef1ffed945994






閉じる