ジェトロ、フィリピンのレトラン大学学長らの訪日に合わせて日本企業との交流イベント開催
(フィリピン、日本)
マニラ発
2026年03月25日
ジェトロは3月10日、フィリピンのマニラ首都圏のサン・フアン・デ・レトラン大学(以下、レトラン大学)の学長らの訪日に合わせ、同大学を紹介するウェビナーを東京で開催した。当日は、製造業を中心に48人の日本企業関係者が参加し、ウェビナー後には学生約30人との対面交流会も行われた。同イベントは、日本企業と海外の高度人材の獲得や協業の可能性を広げることを目的とした「JETRO Overseas University Connect」の一環として実施された。
レトラン大学は約400年の歴史を持つ、マニラの旧市街(スペイン統治時代に築かれた城塞都市イントラムロス)に位置するカトリック系名門私立大学で、長い伝統を持つ学術拠点だ。近年はデジタルトランスフォーメーションを積極的に推進しており、人工知能(AI)リテラシーやIoTイノベーション(注)の強化、国際的な産学連携の拡大を通じて、ダイナミックな教育・研究ハブへの進化を目指している。
レトラン大学ホセ学長によるあいさつの様子(ジェトロ撮影)
冒頭ではレイムンド・フェルナンド・ホセ学長があいさつし、日本との連携を通じ、学生たちに就業機会と国際的視野の拡大を提供したいと強調した。また、日本企業が求めるスキルを把握して教育に反映させたいという考えも示した。続いて、ジョン・カーロー副学長による大学概要説明では、既に企業や海外大学との連携を進めており、AI・IoTを活用して日本の中小企業に高度なデジタル知見を提供したいという説明があった。加えて、高度な技術と日本の企業的価値観への理解を備えた高度人材を育成することで、日本のイノベーション促進に貢献していきたいとの意向が示された。
レトラン大学カーロー副学長による大学紹介の様子(ジェトロ撮影)
続く学生プレゼンでは、マシカンポ・レイ・シャン・チャイ氏が、日本の規律や責任感といった価値観に強くひかれ、日本で学び働くことへの意欲を表明した。シドロ・ジュニア・マービン氏も、日本の時間厳守やチームワークを重んじる文化に魅力を感じていると述べた。
質疑応答では、日本企業から同大学の教育体制や日本語学習状況への質問が多く寄せられ、大学側は「日本語教育は実施中で、今後さらに強化予定」「日本企業でのインターンシップを拡大したい」とした。ウェビナー終了後交流会、学生約30人が企業関係者に対し、日本語要件やインターン内容を積極的に質問し、日本で働くことへの強い関心がみられた。
レトラン大学の学生によるプレゼンの様子(ジェトロ撮影)
(注)IoTとは、Internet of Thingsの略。これまでインターネットに接続されていなかったモノ(家電や自動車、財布、住宅など)をネットワークでつなぐことで、相互で情報交換ができる仕組み。
(杉山咲、山本理)
(フィリピン、日本)
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