南アで「アフリカ・エネルギー・インダバ」が開催

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2026年03月16日

第18回となる国際会議・展示会「アフリカ・エネルギー・インダバ」は、3月3日から5日まで南アフリカ共和国のケープタウン国際会議センター(CITCC)において、「アフリカのエネルギー:繁栄への道(資本、コミュニティ、商業、気候の選択)」をテーマに開催された。本会議では、アフリカのエネルギー分野のリーダー、政府関係者、投資家、開発パートナーが参加し、アフリカ大陸全体のエネルギー安全保障、地域統合、投資の促進を強調した。

3月3日には南アのコシエント・ラモホパ電力エネルギー相が開会演説を行い、3月4日には同国のシリル・ラマポーザ大統領が基調講演を行った。両演説は、投資の加速と地域協力の強化を通じて、エネルギー原料の供給国から産業用電力の生産国・輸出国へと転換しなければならない、という共通のメッセージを示した。

ラモホパ電力エネルギー相は開会演説において、世界のエネルギーシステムが主要経済国のエネルギー需要を満たすことを主な目的とした産業政策によって再構築されていると述べた。アフリカは豊富な重要鉱物資源を有しており、世界のエネルギー転換において構造的に中核を担うと位置付ける一方で、産業や国内バリューチェーンの構築なしに原材料を輸出するという歴史的パターンを繰り返すべきではないと警告した。さらに、アフリカ大陸の産業変革には、信頼性の高い電力供給が不可欠であり、産業変革は、電力システムの信頼性、経済性、そして深化にかかっていると述べた。

写真 コシエント・ラモホパ電力エネルギー相による開会演説(ジェトロ撮影)

コシエント・ラモホパ電力エネルギー相による開会演説(ジェトロ撮影)

一方、ラマポーザ大統領の基調講演は、アフリカの深刻なエネルギー不足を認識し、6億人以上のアフリカ人が依然として電気にアクセスできないことを指摘した。また、豊富な太陽光発電、大規模な水力発電、風力、ガス、そして重要鉱物など、アフリカ大陸の大きな潜在力を強調した。競争力のある市場を創出し、リスクを分散し、価格を手頃なものにするために、地域的な電力プール(注)と国境を越えた相互接続網を通じた大陸統合の深化の必要性を述べた。

写真 パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

本会議の傍ら、BtoB展示会も開催され、主に南ア国内およびアフリカ地域の電力会社、エネルギー・電力バリューチェーンに携わる民間企業が参加し、自社製品・サービスを示して、活発な商談が行われた。

(注)電力プール:複数の発電事業者が発電した電力を共同で管理し、最適なかたちで需要家へ供給する仕組み。

(トラスト・ムブトゥンガイ、多崎央)

(南アフリカ共和国)

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