2025年第4四半期のGDPは前期比0.8%増、成長率が拡大
(オーストラリア)
シドニー発
2026年03月19日
オーストラリア統計局(ABS)は3月4日、2025年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率が前期比0.8%となったと発表した(注)(添付資料表1、表2参照)。また、前年同期比では2.6%成長した。ABSは、「民間需要と公共需要がそれぞれ0.3ポイント成長に寄与し、幅広い産業で経済活動の拡大が確認された」と説明した。
需要項目別にみると、政府最終消費支出は前期比0.9%増で、13四半期連続でプラス成長だった。医療、教育、警察分野の人件費増加に加え、ニューサウスウェールズ州・西オーストラリア州・首都特別地域での電気料金補助の拡充などが主要因となった。民間最終消費支出も前期比0.3%増だった。特に、ブラックフライデーセールの拡大やスポーツ・コンサートなどのイベント参加者の増加により裁量的な支出が伸びた。また、国内総固定資本形成のうち、公的部門の投資は0.9%増だった。州・地方政府の交通インフラ整備や連邦政府による防衛資産への投資拡大が成長を牽引した。民間部門の投資も、0.7%増と5四半期連続で増加した。民間住宅への投資は、集合住宅建設の増加と不動産売買の活発化で0.6%増となった。財貨・サービスの輸出は1.4%増だった。鉄鉱石の需要が堅調だったことや、良好な天候により農産物の収穫が増加したことが寄与した。一方、リチウムイオン電池など中間財の輸入増加や、世界的な金価格高騰を背景とした非貨幣用金の輸入拡大により、財貨・サービスの輸入は1.8%増となり、輸出の伸びを上回った。
産業別にみると、主要産業の鉱業が前期比2.6%と最も増加した。前期に実施された設備メンテナンス終了に伴う生産回復などにより、石炭(4.8%増)、鉄鉱石(4.0%増)が特に増加した。農林水産業も、良好な気候条件による穀物や畜産物の生産増加を背景に2.5%増加した。また、エンジニアリング設計やITコンサルティング需要の増加を受け、専門・科学技術サービス業が1.9%増加したほか、金融・保険業も、住宅市場の活発化に伴う住宅ローン仲介や資産運用サービスの拡大を背景に1.3%増加した。
(注)金額は全て季節調整済みの数字。
(ストーリー愛子)
(オーストラリア)
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