ジェトロ、コンゴ民主共和国(DRC)にミッション派遣、25社・団体が参加

(コンゴ民主共和国、アフリカ)

ナイロビ発

2026年03月24日

ジェトロは2月23~27日の5日間、世界有数の資源国であるコンゴ民主共和国(以下、DRC)にミッションを派遣した。日本の官民25社・団体から31人が参加した。

ミッションでは、DRC南部の中核都市であるルブンバシとコルウェジを訪問し、ビジネス環境を視察し、同国における日本企業の参入機会を探った。ルブンバシでは、同地域の財閥グループであるビンマート・グループの関連会社であるマイニング・エンジニアリング・サービシズ(MES)の工業団地を訪問、DRCで採掘・精製された銅のインゴット(金属塊)から電気ケーブルを製造するラインや、変圧器のリファービッシュ、銅の精製に使われる電極板の再生ラインなどを視察した。

また、農業・食品大手ゴー・コンゴ(Go Congo)の農場も視察、肥沃で広大な国土、水資源を有するにもかかわらず食料の大半を輸入している同国において、大規模な農業が本格的に始まりつつある様子を視察した。その他、DRC南部でも最大規模の小売・流通会社であるリバティ・グループが持つ「マ・メゾン」のスーパーマーケットや、米国のレンデバーが開発を進めるキスイシ経済特区、ビンマート・グループの傘下の鉱山会社MMR社が持つスズの精錬所を訪問した。

世界有数の銅・コバルトの生産地として鉱山開発による急速な経済成長が進むコルウェジでは、銅・コバルトを生産するキミン鉱山を訪問した。同社では銅の精錬のほか、副産物として生成される硫酸も生産している。硫酸は銅の精錬プロセスでも多く消費されるが、DRCの多くの鉱山では輸入に頼っている。その他、廃棄される紙を集めてトイレットペーパーなどの紙製品を製造するンドゥー・ファミリー(Nduw’s Family)の工場も訪問した。

ミッション団に同国のビジネス環境にかかるブリーフィングを行った銀行最大手のロウバンク(Rawbank)は、DRCの鉱山開発は既に世界レベルだが、まだその開発は始まったばかりで、鉱山開発のポテンシャルは無尽蔵で大きな機会があると説明した。さらに鉱山会社による現地調達の増加が、現地において大きなビジネス機会を生み、鉱山労働者の食料需要などから食肉生産や小麦・メイズ生産などが加速しており、鉱山投資に限らずあらゆる分野でビジネスチャンスがあると述べた。世界的な鉱物資源需要の高まりから、コルウェジなど都市の開発が急速に進み、鉱山会社の爆発的な需要が新たなビジネス機会を生み出している。

写真 キミン鉱山(左)、ゴー・コンゴの農場(右)(ともにジェトロ撮影)

キミン鉱山(左)、ゴー・コンゴの農場(右)(ともにジェトロ撮影)

(佐藤丈治)

(コンゴ民主共和国、アフリカ)

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