邦楽器業界団体が米国で日本食との連携プロモーションを開催
(米国、日本)
海外展開支援部戦略企画課
2026年03月02日
全国邦楽器組合連合会(全邦連)は2月2日、邦楽器の海外市場開拓を目的としたプロモーション「Sounds of Japan ~Experience the essence of Japanese instruments~」を米国ロサンゼルスのJapan House LA
で開催した。世界から音楽関係者約160人が参加し、体験型プログラムを通じて邦楽器への高い関心が示された。
イベントは2部構成で実施された。第1部では、現地在住の箏曲演奏家の安田有希氏をはじめ、三味線・尺八奏者による演奏の後、来場者が実際に邦楽器に触れて演奏を体験するワークショップを実施した。第2部は、グラミー賞受賞歴を持つ日本人ミュージシャンMASA Takumi氏がプロデュースし、日本食材・日本酒との連携はジェトロの支援、在ロサンゼルス日本総領事館の後援を受けて実施された。来場者は日本の伝統曲「春の海」や米国国歌を含む6曲を通じて和の音色と風味に浸った。演奏後の体験セッションでは、初めて琴に触れた参加者が短時間で和音を奏で始める場面が見られたほか、日本での公演開催を希望するプロミュージシャンからの申し出や楽器購入の打診が寄せられるなど、具体的な商機にもつながった。
このイベントに先駆けて、秋田県の和楽器店「梅屋」がジェトロの海外展開ハンズオン支援を活用して海外市場に挑戦した事例もある(2025年5月29日付「世界は今」参照)。また、全邦連は、海外展開に向けた5カ年ロードマップを策定し、2025年9月には大阪・関西万博での大規模な邦楽器プロモーションも実施した。これらの流れの中で、業界内での行動変容が進み、今回のイベント実施につながった。
全邦連の橋本英宗(はしもと ひでかず)副理事長は「今回のプロモーションを通じて、邦楽器の海外展開に対する具体的な可能性を確認できた。関係機関との連携を強化しながら、継続的な市場開拓と発信を進め、業界全体の国際展開を促進していきたい」と述べ、今後の継続的な海外展開への意欲を示した。
邦楽器演奏の様子(ジェトロ撮影)
日本食材プロモーションの様子(左)、日本酒プロモーションの様子(右)(ともにジェトロ撮影)
(久木治)
(米国、日本)
ビジネス短信 b1c5eaa991e04f98






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