マイクロン、グジャラート州の半導体工場を稼働

(インド、米国)

アーメダバード発

2026年03月04日

米国のマイクロン・テクノロジーは2月28日、インドのグジャラート(GJ)州サナンドII工業団地で半導体後工程(ATMP、注)工場の開所式を開催し、商業生産を開始した。式典には、同社のサンジェイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)のほか、ナレンドラ・モディ首相、ブペンドラ・パテルGJ州首相、アシュウィニ・バイシュナウ電子・情報技術相らが出席した。

モディ首相は、2023年6月の覚書締結(2023年7月10日記事参照)から3年足らずで商業生産に至ったスピードの速さを強調し、「政策から生産へと前進する今日のインド」の象徴だと述べた。また、「今世紀はAI革命の世紀」であり、「マイクロチップが規定する」なかで、インドが世界の半導体バリューチェーンの一翼を担いつつあると訴えた。

新工場では、DRAMおよびNANDのウエハーを完成品のメモリーおよびストレージ製品に仕上げる。第1期がフル稼働すると、50万平方フィート(約4万6,400平方メートル)超のクリーンルームを有する、単一フロアとしては世界最大級の製造拠点になるという。投資規模は政府補助を含め約27億5,000万ドルだ。同社は開所を記念して、インド製メモリーモジュールを、インド製ノートパソコン向けとしてデル・テクノロジーズに出荷した。

サナンドII工業団地では、マイクロンのほか、CGセミやケインズが後工程工場の建設を急ピッチで進めている。サナンドやドレラ特別投資地域(SIR)を中心に半導体エコシステムの形成が具現化するなかで、自動車産業のサプライヤーからは人材の引き抜きが激しさを増しているとの声も聞かれる。サナンドII工業団地に近接するコーラジ工業団地ではマルチ・スズキの新工場の建設が計画されており、製造業人材の量的・質的拡充や工業団地周辺のインフラ整備を同時に進めることが課題となる。

写真 マイクロンの半導体後工程工場(ジェトロ撮影)

マイクロンの半導体後工程工場(ジェトロ撮影)

(注)半導体製造の後工程である、組み立て、テスト、マーキング、パッケージングを行う工場。

(吉田雄)

(インド、米国)

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