ドイツのスタートアップ、2025年は2割以上がバイエルン州で起業
(ドイツ)
ミュンヘン発
2026年03月31日
バイエルン州商工会議所(BIHK)は3月17日、「バイエルン・スタートアップ&スケールアップモニター2026」
(ドイツ語)を発表した。2025年のバイエルン州におけるスタートアップ起業数は過去最高だった。BIHK、スタートアップ協会、バイエルン州経済・地域開発・エネルギー省との連携で作成したもので、バイエルン州に焦点を当てた初めての調査だ。
2025年にバイエルン州において、新規で785社のスタートアップが設立され、全ドイツのスタートアップ起業件数の5分の1以上を占めた。ドイツ全体での起業数は3,568社と前年から29%増加したが、バイエルン州では同46%増と全体を上回る伸び幅となった。新規スタートアップを含めてバイエルン州には現在約4,400社のスタートアップが立地している。うち2,445社がミュンヘンとその周辺地域にあり、ドイツではベルリンに次ぐスタートアップ集積地となる。そのほか、アウクスブルク、ビュルツブルク、ニュルンベルクそしてレーゲンスブルクなどの都市とその周辺でもスタートアップの活動が活発なことが明らかになった。
本調査によると、バイエルン州のスタートアップおよびスケールアップは特にソフトウエア開発、テック、製造の3分野でリードしている。なお、同州のスタートアップの55%は大学の支援を受けている。またディープテックと人工知能(AI)の分野でもバイエルン州は先進的であるとした。BIHKの専務取締役マンフレッド・ゲスル氏は「バイエルン州が起業家にとって最も魅力的な州であることは偶然ではない。当地域の大学が起業を積極的に支援し、学生に起業を促し、ネットワークを提供しながら成長を後押ししている」とコメントした。
一方、女性による起業の割合はまだ非常に低い。ドイツ全体の平均はわずか20%で、バイエルン州ではさらに低く17%にとどまった。バイエルン州におけるスタートアップの集積地であるミュンヘンでは14%に過ぎない。女性による起業は依然として構造的な問題によって制限されていると指摘した。
なお、スタートアップへの投資を域内生産額への貢献度の観点でみると、ミュンヘンのそれは世界の他都市よりも低い。2021~2025年において、ミュンヘンでは域内生産額に占める同投資額は1.3%だが、ベルリンとロンドンは2.3%、シリコンバレーを含むサンフランシスコ・ベイエリアは7.5%以上で、この差を徐々に縮めていくことが重要であると指摘した。
(アンナ・グリンフェルダ)
(ドイツ)
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