中国、1~2月の主要経済指標は一部減速も堅調な推移

(中国)

北京発

2026年03月27日

中国国家統計局は3月16日、2026年1~2月の主要経済指標を発表した(添付資料表参照)。同局国民経済総合統計司の付凌暉司長は同日の記者会見で「1~2月の国民経済は力強いスタートを切り、好調な滑り出しとなった」として、経済が安定の中で前進しているとの認識を示した。

工業生産増加額(付加価値ベース、注1)は前年同期比6.3%増と、2025年12月の前年同月比伸び率と比較して1.1ポイント拡大した。製品別の生産量をみると、3Dプリンターが前年同期比54.1%増、リチウムイオン電池が42.6%増、産業用ロボットが31.1%増と高い伸びを示した。

投資(全国固定資産投資、農業を含まない)は前年同期比1.8%増と、2025年の前年比3.8%減から増加に転じた。業種別では、インフラ投資は11.4%増、製造業投資は3.1%増と堅調だった。民間投資は2.6%減と減速し、不動産開発投資は11.1%減とマイナスが続いている。

消費(社会消費品小売総額)は前年同期比2.8%増と、2025年12月の前年同月比伸び率と比較して1.9ポイント拡大した。商品小売額の前年同期比の伸び率を業種別(注2)にみると、通信機器(17.8%増)、金・銀・宝石(13.0%増)、衣類・靴・帽子・紡績品(10.4%増)、食糧・油・食品類(10.2%増)がそれぞれ10%を超える増加となった。

サービス業生産指数(注3)は5.2%増と、2025年12月の前年同月比伸び率と比較して0.2ポイント拡大となった。生産者物価指数(PPI)は前年同期比で1.2%下落した一方、消費者物価指数(CPI)は0.8%上昇となった。また、2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0%となり(注4)、前月比0.3ポイントの低下となった。その他、雇用は都市部調査失業率が5.3%で前年から横ばいとなった。

貿易額(元ベース)は前年同期比18.3%増と、2025年12月の前年同月比伸び率と比較して13.4ポイント拡大した。内訳は、輸出が19.2%増、輸入が17.1%増だった。民間企業による貿易額が前年同期比22.8%増となり、顕著な伸びを見せた。

付司長は1~2月の国民経済の特徴として、「生産が速いペースで進み、内需が拡大し、対外貿易の伸びが好調であり、雇用と物価がおおむね安定しており、新たな成長エンジンが急速に成長している」と述べた。次のステップに向けた取り組みとして、「より積極的かつ効果のあるマクロ政策を実施し、内需の持続的な拡大と供給の最適化を図り、地域の実情に応じた新たな質の生産力を発展させ、全国統一大市場の建設をさらに推進していく」とした。

(注1)年間売上高2,000万元(約4億6,000万円、1元=約23円)以上の工業企業が対象。生産設備稼働率も同様。

(注2)年間売上高2,000万元以上の卸売企業、500万元以上の小売企業、200万元以上の宿泊・飲食業企業が対象。

(注3)物価変動の影響を除いた、サービス業の基準月に対する産出の変化を表す。サービス業企業の経済活動について月ごとの傾向の変化を反映したもの。

(注4)製造業購買担当者景気指数(PMI)のみ2026年2月の数値。

(蔣春霞)

(中国)

ビジネス短信 84786988b594c246