ガーナ大統領が韓国訪問、気候変動、海洋安全保障、イノベーションの3件の覚書を締結

(ガーナ、韓国)

アクラ発

2026年03月24日

ガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領は3月10日から14日までの日程で韓国を訪問し、3月11日には李在明大統領と首脳会談を行った(3月10日付ガーナ国営通信)。マハマ大統領は2025年6月に発足した韓国新政権下で最初に訪問したアフリカの国家元首となったという。首脳会談では、貿易・投資、海洋安全保障、気候変動、農業・アグリビジネスなど多岐にわたる分野について協議し、2国間の協力を拡大することで合意した。

会談の成果として次の3件の協定・覚書が締結された。

  • 気候変動に関する枠組み協定
  • 海洋安全・保安に関する覚書
  • テクノロジー・デジタル化・イノベーションに関する覚書

これらは貿易、海洋安全保障、気候変動、農業の4分野を軸に、2国間の実務的な連携を制度面から支える枠組みとなる。農業分野では、韓国国際協力団(KOICA)が支援する「K-ライスベルト」プロジェクトを通じ、高収量米品種の導入や農業技術移転を進め、ガーナのコメ生産拡大と輸入依存の低減を目指す方針を示した。また、ガーナのアクラに事務局を置くアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)を活用し、同国をアフリカ向け製造・輸出ハブとする構想も表明した。資源分野では、カカオの加工度向上や高付加価値化、リチウム、ニッケルなど戦略鉱物の分野における韓国の技術力を活用した協業可能性について議論が行われた。

今回の訪韓を通して、ガーナが掲げる産業高度化および対アジア経済外交の強化の一環として、韓国との実務的かつ分野横断的なパートナーシップが具体化された。

(中川翼)

(ガーナ、韓国)

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