米ニューヨーク市で「Toy Fair 2026」開催、世界の玩具トレンドを反映
(米国、日本)
ニューヨーク発
2026年03月02日
世界中の玩具が集まる見本市「Toy Fair 2026」が2月13~17日、米国ニューヨーク市のジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターで開催された。知育玩具、乗用玩具からパズル、フィギュアまで、幅広い年代に向けた多彩な玩具を取り扱うメーカーやディストリビューターなど33カ国・地域から725社が出展した(注1)。多くの企業ブースでは、事前の商談予約を必須としており、各社はブース内の商談スペースで展示品を紹介しながら、来場したバイヤーへのピッチやホリデーシーズンに向けた商談などが行われた。会場には、出展者のほか100カ国近い国々・地域から、小売店・玩具専門店のバイヤーや、ディストリビューター、ライセンシング関係者などが来場し、活発な商談が展開された。
会場入り口の展示(ともにジェトロ撮影)
前年に引き続き、中国玩具・幼児用品協会(CTJPA)は中国パビリオンを2フロアで展開し、中国企業の存在感を一段と高めた。また、米国市場参入を目指す国際企業など、新規出展企業を集めたローンチパッドエリアが主催者の米国玩具協会(The Toy Association)により設置され、米国内企業のみならず、グローバル市場を視野に入れた各国企業の参加も目立っていた。
主催者によれば、米国玩具市場の年間売上高は1,557億ドルに達すると推計されている。ジェトロがヒアリングした米国企業を含む複数の出展企業によると、ブラインドボックス(注2)やコレクタブルアイテム(注3)の人気やZ世代のノスタルジートレンドにも後押しされ、日本を中心としたアジア発のキャラクター玩具の売り上げが伸びているとのことだ。また、Toy Fair自体の出展者数は前年より減っているものの、商談数やブースでの売り上げは伸びているとの声も聞かれた。ブース内では名刺交換や企業紹介を行い、見本市後のより具体的な商談につなげていたが、「サンプルの数や種類が充実していると商談が進みやすい」「展示品が米国内外から来場するまだ取引のないバイヤーが足を止めるきっかけになる」といった意見もあった。
会場内では、専門家によるセミナーやパネルも開催された。アルファ世代、Z世代のファンダム(注4)マーケティングについてのパネルでは、出展企業担当者を交えた意見交換が行われ、世代を超えて愛される玩具になるための、ファンとブランド間のコミュニケーションの重要性が強調された。ファンダム上の話題を提供するため、細かい設定や裏話を充実させ、ネットミームを活用することも人気の再燃や新規ファンの獲得に効果的だという。
2027年の「Toy Fair 2027
」は同年2月20~23日に開催される予定だ。
(注1)前年は70カ国から765社の出展があった。
(注2)箱などを開けるまで、中身が見えない商品。フィギュアなどのキャラクターグッズが多い。
(注3)コレクターなどが収集して楽しむ商品。
(注4)ファン同士が交流するコミュニティー。
(堀田基、セドリック・チャールズ、部谷亜里香)
(米国、日本)
ビジネス短信 68e3a9a408e91e22






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