ジョージアで日本との協力の可能性探るフォーラムが開催
(ジョージア、日本)
調査部欧州課
2026年03月27日
ジョージアの首都トビリシで3月6日にジョージア日本ビジネスフォーラムが開催された(主催:在ジョージア日本大使館、ジョージア日本ビジネス協会、ジェトロ)。日本側約35人、ジョージア側約65人の官民関係者が出席した。石塚秀樹駐ジョージア日本大使が開会あいさつで登壇し、ジョージアは中央回廊(カスピ海横断国際輸送ルート)上で重要な位置にあるとし、2025年12月の「中央アジア+日本」対話・首脳会合で署名された共同宣言を踏まえ、同ルートに関する協力を行うと日本政府の意向に触れた。フォーラムでは3つのテーマで双方の官民代表者が講演した。
最初のセッションではジョージアにおける政策・制度環境をテーマに、エンタープライズ・ジョージアが同国の投資環境について説明した。会社設立が1日で可能な点や、EUやCIS、トルコ、中国などとの幅広いFTA網、安価な電気・ガス料金などをアピールした。ジェトロからはイスタンブール事務所の佐野充明所長が登壇し、バイヤー招聘(しょうへい)の実績やジェトロのサービスを紹介した。
再生可能エネルギー・環境がテーマの第2セッションでは、ジョージア環境省が日本のシャープエネルギーソリューションとジョージア企業が取り組む太陽光発電事業について説明した。カヘティ州とクベモ・カルトリ州で合計容量43メガワットの太陽光発電を2027年までに建設する。本事業は日本政府の2国間クレジット制度の補助対象に採択されている。
インフラと中央回廊のコネクティビティーがテーマの第3セッションでは、ジョージア経済・持続的発展省が物流環境整備の取り組みを紹介した。アナクリア深海港は2029年までの稼働を目指し、2026年に防波堤建設と浚渫(しゅんせつ)工事を始める。当面の貨物取扱量を60万TEUとし、同港への道路や鉄道も整備する。黒海と中央アジアを結ぶ主要道路と期待される東西高速道路は430キロメートルのうち72%は建設が完了し、開業済みだ。ジョージア送電公社は同国とルーマニアをつなぐ黒海海底ケーブル事業計画について説明した。年末までに建設に関する国際入札の公募を行うとし、関連技術やケーブル製品を持つ日本企業の参加を呼び掛けた。
進出日系企業のトヨタコーカサスはジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンからなるコーカサス地域でトヨタおよびレクサス車を販売する。同地域市場は順調に伸びており、2025年の新車販売台数は11万5,000台を記録した。同社代表者は、コーカサス地域の物流ハブであることや、高度な通関システム、自由な税制、知的財産権保護などの点でジョージアのビジネス環境が優れていると評価した。
フォーラムの中では、在ジョージア日本大使館とジョージア日本ビジネス協会の間で協力覚書が締結された。
フォーラムの様子(ジェトロ撮影)
(浅元薫哉)
(ジョージア、日本)
ビジネス短信 57fea4b9cb25befb






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