海外9カ国の食品バイヤーを兵庫県、京都府に招聘、関西企業の調味料・だしなどに関心

(日本)

農林水産食品部事業推進課

2026年03月04日

ジェトロは21617日、ひょうご・神戸国際ビジネススクエアとの共催で、海外9カ国(ブラジル、メキシコ、英国、フランス、ウクライナ、デンマーク、インド、フィリピン、モロッコ)の食品バイヤーを招聘(しょうへい)し、兵庫・京都での産地視察、商談会を実施した。

今回の関西へのバイヤー招聘は、21820日に幕張メッセ(千葉市)で開催された「第60回スーパーマーケット・トレードショー2026外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、SMTS)で行われる「ジェトロ食品輸出商談会 at SMTS」に合わせて実施した。これに際して招聘した16カ国・17社のうち、関西地域の食品に関心を持つ9カ国・9社を兵庫県、京都府に招いた。今回の商談会には、輸出先国の新規開拓を進めるべく、農林水産省の統計に掲載されている「2025 農林水産物・食品 輸出実績(国・地域別)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」の上位国に該当しない国・地域から多くのバイヤーを招聘した(注)。

同商談会には55社(兵庫33社、京都18社、大阪4社)が参加、延べ72件の商談が行われた。参加した事業者からは「なかなか商談できない国との商談機会は大変貴重」「輸出拡大の良いきっかけになった」といった声が聞かれ、新規開拓に資する商談が多く行われた。

写真 食品輸出商談会 in 関西の様子(ジェトロ撮影)

食品輸出商談会 in 関西の様子(ジェトロ撮影)

16日には、兵庫県、京都府の調味料メーカー、日本酒メーカー、水産加工品メーカー、和菓子メーカー、出汁(だし)素材のメーカーを訪問。生産現場や製造工程の視察を通して、阪神淡路大震災を乗り越えた企業の歴史と商品を絶やさないという熱意、地元産の原料にこだわった品質の高さなど、日本のものづくりへの深い理解と共感を促す機会となった。

参加バイヤーからは「自社農場、県内で栽培された独自開発米を使うという、原料にこだわった日本酒の作り方は非常にユニークで、品質が高い理由が分かった」「本利尻昆布、真昆布、厚葉昆布、花かつおなど、出汁素材の種類が豊富で驚いた。また、材料によって異なる出汁のとり方を学ぶことができ有意義だった」「ベジタリアンが多い市場なので、簡単にとれる野菜出汁、ベジタリアン対応のふりかけに興味を持った」などのコメントがあった。地元の食材の特徴を生かしつつ、海外の現地消費者の動向に合わせてカスタマイズされた多彩な商品がバイヤーにとって非常に魅力的だったようだ。

写真 兵庫県での調味料メーカー工場視察の様子(ジェトロ撮影)

兵庫県での調味料メーカー工場視察の様子(ジェトロ撮影)

写真 京都府での出汁素材メーカー視察の様子(ジェトロ撮影)

京都府での出汁素材メーカー視察の様子(ジェトロ撮影)

今回のイベント後、参加事業者は商談先のバイヤーと早速取引に向けた見積書をやり取りしたり、バイヤーも視察先で得た製造工程の情報を現地の取引先に伝える準備を開始したりするなど、既に取引に向けて動き出している。ジェトロは、今後も商談会や産地視察などでの商談機会の提供を通して、輸出拡大を目指していく。

(注)2025年農林水産物・食品輸出実績(国・地域別)上位10カ国・地域は、1位から、米国、香港、台湾、中国、韓国、ベトナム、タイ、シンガポール、ロシア、オーストラリア。

(長田悠作、太田愛、泉本可愛、河辺泰知)

(日本)

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