議会総選挙、最大勢力の社会民主党は議席減、連立が課題に

(デンマーク)

デュッセルドルフ発

2026年03月27日

デンマークの議会総選挙(一院制、定数179)が3月24日、2026年秋の任期満了を待たずに実施された。

現首相のメッテ・フレデリクセン党首率いる中道左派の社会民主党が最大勢力を維持しつつも、前回選挙から12議席落として38議席となった。一方で、右派のデンマーク国民党は11議席増やして16議席、左派の社会主義人民党は5議席増の20議席となった。しかし左派・右派どちらの政治グループも過半数(90議席)には届かず、与党の政権形成には14議席を取った中道勢力の穏健党が鍵を握るだろう、と公共放送DRは分析している。なお、投票率は83.98%だった。

フレデリクセン首相は、北極圏の安全保障や米国のグリーンランド領有に関する発言への対応などで高い支持を得ていた。しかし、前回選挙(2022年11月)と同様に、国内経済や社会福祉、移民政策といった争点に加え、富裕層向け課税や環境政策などの国内問題への有権者の懸念が、現首相への支持を上回る結果となった(2026年3月25日ロイター)。

(安岡美佳)

(デンマーク)

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