2025年GDP成長率は2.3%、農畜産業が牽引

(ブラジル)

サンパウロ発

2026年03月12日

ブラジル地理統計院(IBGE)は3月3日、2025年通年の実質GDP成長率が前年比2.3%だったと発表した(添付資料表参照)。産業別では、農畜産業が11.7%増と大きく伸び、工業は1.4%増、サービス業は1.8%増となった。2025年の経済成長は農畜産業が牽引した格好だ。

全国農業連合(CNA)が3月4日に公表したプレスリリースによると、農畜産業は2024年にマイナス成長だったが、2025年は好天の影響を受け、トウモロコシ(23.6%増)、大豆(14.6%増)、オレンジ(28.4%増)、コーヒー(22.9%増)、コメ(19.4%増)、綿(11.4%増)など主要作物の生産が前年比で大幅に増加した。

工業の成長率は前年(3.1%)より1.7ポイント低下した。全国工業連盟(CNI)は3月5日付のウェブサイトで、「2025年は高金利に加え、国内市場への外国製品流入により工業分野が停滞した」と指摘している。

需要要素別では、全ての項目で増加した。GDPの約6割を占める個人消費支出は前年比1.3%増と拡大したものの、2024年の5.1%増から伸び率は3.8ポイント減速した。IBGEのレベッカ・パリス国民経済計算コーディネーターは、「雇用情勢の改善や個人向け融資の増加、低所得者向け現金給付〔「ボルサ・ファミリア」(注)など〕の継続がある一方、高金利や家計の負債増加が個人消費の伸びを抑制した」と説明した。

なお、2025年第4四半期の実質GDP成長率は前年同期比1.8%で、前期比(季節調整済み)では0.1%と横ばいだった。同四半期の産業別成長率は、農畜産業が12.1%増、工業が0.6%増、サービス業が2.0%増となった。

(注)ボルサ・ファミリアは、ブラジル国内の貧困撲滅などを目的に連邦政府が給付するもの。2003年に発足した第1期ルーラ政権下で、それまで存在していた就学手当や食糧手当などを統合し、創設された。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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