香港の調理師学校で日本の食材をPR

(香港、日本)

香港発

2026年03月10日

香港の調理師学校である中華厨芸学院および国際厨芸学院(注)は3月3日、日本の食材の特長や調理法を解説する特別講義を開催した。

講義には、両学院の中華料理専攻の生徒33人、西洋料理専攻の生徒37人が参加。講師は著名な中華料理シェフであり、香港における日本食材普及の功績から日本の旭日双光章を受章した尹達剛氏がつとめた。

講義では、主な食材として鯛(タイ)とホタテが取り上げられ、日本では鯛は縁起物として扱われているなど背景となる食文化が紹介された。また、調理の際のポイントや、ホタテと類似の貝類との違いなど分かりやすく説明された。

写真 講義の様子(ジェトロ撮影)

講義の様子(ジェトロ撮影)

また、尹シェフにより、これらの食材を使った鯛トースト、中華風鯛飯、蒸しホタテ貝入りうどん、中華風焼きホタテ貝の4品目の調理実演が行われた。

写真 鯛トースト(ジェトロ撮影)

鯛トースト(ジェトロ撮影)

実演では、鯛とホタテの調理法の説明に加え、日本産米、ワカメ、うどんなど、さまざまな日本の食材が取り上げられ、中華での活用のコツがあわせて説明された。

写真 日本産米の調理法の説明(ジェトロ撮影)

日本産米の調理法の説明(ジェトロ撮影)

実演調理で作られた料理の一部は参加者に試食用として提供された。参加者からは、「定番のエビトーストを鯛でアレンジするアイデアは面白い。鯛の方がおいしく感じた」「焼きホタテ貝のソースの香りが素晴らしい」「日本のうどんがこんなふうに使えるのは参考になる」といった声が聞かれた。

今回の講義は、在香港日本国総領事館、ジェトロ香港、JFOODO香港からなる香港農林水産物・食品輸出支援プラットフォームが、日本の食材を中華料理、西洋料理にも浸透させる目的で企画した。将来のシェフへの訴求は、長期的視点から日本産食品の輸出拡大に有効であると考えられることから、同プラットフォームでは、引き続き両学院と連携した活動を行う方針。

(注)いずれも香港特別行政区政府が設立した職業訓練局傘下の調理学校。

(沖和尚)

(香港、日本)

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