2月のインフレ率は前年同月比3.21%、食品価格が上昇
(インド)
ムンバイ発
2026年03月18日
インド統計・計画実施省(MoSPI)が3月12日に公表した2026年2月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)
は104.57(速報値、2024年=100)で、前年同月比の上昇率(インフレ率)は3.21%となり、1月(2.74%)より0.47ポイント高くなった。インフレ率は前月から加速したものの、引き続きインド準備銀行(RBI、中央銀行)が定める物価安定目標(4%±2%)の範囲内にとどまっている(添付資料図参照)。
主要項目の動きをみると、食品のインフレ率(注2)は3.47%となり、1月(2.13%)から1.34ポイント加速した。サービス関連では、教育(3.33%)、外食・宿泊(2.73%)などが底堅く推移したほか、衣料・履物(2.81%)も比較的高い伸びとなった。また、貴金属価格の上昇などを背景に「パーソナルケア、社会保護およびその他の雑品・サービス」は19.64%と大幅に上昇した。一方、交通はマイナス0.05%で、情報通信は0.25%と低い伸びにとどまった。
地場格付け会社ICRAのチーフエコノミスト、アディティ・ナヤル氏は「2月のインフレ率上昇の大半は食品・飲料分野によるもので、総合指数の上昇幅47ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)のうち約44ベーシスポイントを同分野が占めた」と指摘した。また、食品以外の項目の動きは比較的落ち着いており、基調的なインフレ圧力は限定的との見方を示した。さらに、地場銀行バンク・オブ・バローダのチーフエコノミスト、マダン・サブナビス氏は、食品価格の動向を踏まえ「3月のインフレ率は3.2~3.5%程度になる可能性がある」との見方を示している(「エコノミック・タイムズ」紙3月12日)。
(注1)全国ベースのCPIは、基準年2024=100とし、農村部と都市部の各指数を加重平均したもの。
(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)の上昇率を記載。
(篠田正大)
(インド)
ビジネス短信 397c62c0085db3be






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