チェンナイで水処理関連見本市「ウオーターエキスポ2026」開催

(インド)

チェンナイ発

2026年03月04日

インド南部タミル・ナドゥ州チェンナイのチェンナイ・トレードセンターで22628日、地場の民間イベント企画会社ウオーター・トゥデーが主催する「ウオーターエキスポ2026」が開催された。本展示会は、最新の水処理技術や検査装置・関連製品を紹介し、環境ビジネスの推進を目的とした交流の場の1つとなった。

19回目となった今回の見本市の出展者数は200社を超え、日本企業2社、韓国企業2社なども出展した。展示内容は、水処理システム、廃水リサイクル、海水淡水化技術、ろ過装置、金属加工製品、水処理化学薬品、各種工業用水ソリューションなど多岐にわたった。見本市に出展した堀場製作所のグループ会社であるホリバ・インドは、最新の排出ガス監視システム、大気質監視システム、水質監視システムを紹介し、日本製、ドイツ製、インド製の商品を展示した。同社は4年連続で参加しており、次回以降も継続して参加する意向を示した。また、ENELL(東京都)は空気から水を生成するインフラ型ハイブリッド製水装置を紹介した。

写真 展示会の様子(ジェトロ撮影)

展示会の様子(ジェトロ撮影)

写真 工業タンクの展示品(ジェトロ撮影)

工業タンクの展示品(ジェトロ撮影)

展示会と並行して、7つの水関連会議が開催された。共催団体は、PHD(パンジャブ州、ハリヤナ州、デリー準州)商工会議所、マドラス商工会議所、南インド商工会議所、インド化学工学会など。会議は現在の水管理の課題や将来の動向に焦点を当てた。都市化による水需要増加、下水処理の遅れ、IoT(モノのインターネット)を活用した水質監視、再生水利用技術、持続可能な水資源管理、循環型経済との連携が主要テーマとなった。来場者は政府機関、自治体、産業ユーザー、研究機関、NGOなど幅広い層に及び、議論は実務的な商談や技術交流の基盤となった。

ウオーターエキスポ2026は、インドの厳格なゼロ排水規制(ZLD:Zero Liquid Discharge )(注)を背景に、水資源管理や産業廃水処理の分野で新たな技術交流とビジネス機会を創出する場となった。多国籍企業の参加や幅広い来場者層による議論を通じて、持続可能な水利用と産業連携の重要性が再確認され、今後の水技術革新に向けた基盤を強化するイベントとなったといえる。インド国内外における水資源管理の意識向上と技術普及を支える基盤となっている。

(注)ゼロ排水規制(ZLD):工場や産業施設などで発生する廃水を外部へ一切排出せず、施設内で完全に処理・再利用することを求めた規制。

(ビラバブ・ビーラ、藤井芳彦)

(インド)

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