2025年第4四半期の実質GDP成長率は前期比0.4%、2025年通年では1.1%に

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2026年03月26日

南アフリカ共和国統計局は3月10日、2025年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率が前期比で0.4%となり、5四半期連続でプラスであったと発表した(添付資料表1参照)。産業別GDP成長率では、10業種のうち5業種が第4四半期にプラスを記録した。金融・保険・不動産業・企業サービス(1.4%)、卸・小売り・飲食・宿泊業(0.9%)、農林水産業(0.4%)、政府サービス(0.4%)、その他のサービス(0.4%)が寄与した。特に金融・保険・不動産業・企業サービスは、金融仲介、保険、年金運用、ビジネスサービス業などの好調に支えられ、GDP成長率の寄与度がプラス0.3%となった。卸・小売り・飲食・宿泊業は、卸売業、小売業、自動車販売業などが堅調であった。農業分野の増加は、畑作物、園芸作物の生産増加に支えられた。

一方、電力・ガス・水道(マイナス2.2%)、建設(マイナス1.3%)、製造業(マイナス0.6%)、鉱業(マイナス0.6%)、運輸・倉庫・通信(マイナス0.3%)の5つのセクターが第4四半期にマイナス成長となった。製造業は寄与度がマイナス0.1ポイントでGDP成長率を押し下げた。南ア統計局は、下押し圧力となったのは、自動車、木材・紙・出版、食品・飲料の製造であると述べている。南ア自動車製造業者協会(NAAMSA)は、港湾の混雑と遅延が引き続きサプライチェーンを混乱させ、部品セクターの価格変動が生産に影響を与えたと報告した。

一方、需要項目別GDP成長率は、総固定資本形成(1.3%)、民間消費支出(1.2%)、政府消費(0.5%)によって牽引された(添付資料表2参照)。これは主にコンピュータソフトウェア、機械設備、建設への投資増加によるものである。

2025年の年間を通じた実質GDP成長率は、金融・保険・不動産業・企業サービス、農林水産業、卸・小売・飲食・宿泊業の伸びに牽引され、前年比で1.1%となった。2023年のGDP成長率0.8%、2024年の0.5%と比較しわずかに伸びが加速した。インベステック銀行のエコノミスト、ララ・ホーデス氏は、「水インフラ整備と物流面において、未だ多くの課題が残されているものの、経済の主要分野で大きな進展がみられ、2026年初頭には企業景況感がさらに改善し、中期的に成長が加速すると予測される」と述べている。

(トラスト・ムブトゥンガイ)

(南アフリカ共和国)