ラオス、国会で新国家指導部人事を承認

(ラオス)

ビエンチャン発

2026年03月24日

ラオスの首都ビエンチャンで、2月の総選挙を受けて選出された第10期国民議会(国会)の初会合が3月23日に開催され、新国家指導部の人事が審議・承認された。

現職のトンルン・シースリット国家主席(人民革命党総書記を兼務)およびソーンサイ・シーパンドン首相の続投が正式に決定し、経済難からの脱却と自立的な経済基盤の構築を目指す新体制が本格的に始動した。

今回の人事で特に注目されるのは、指導部の安定性の確保と実務遂行能力の強化だ。トンルン国家主席(党序列1位)、サイソンポーン・ポムウィハーン国民議会議長(同2位)、ソーンサイ首相(同3位)の主要三役をはじめ、多くの閣僚が留任し、政策運営の継続性が担保された。

また、副首相ポストが大幅に拡充され、サルムサイ・コンマシット氏が常任副首相として政務全般を統括するほか、司法、教育・スポーツ、財務、外務、国防といった主要分野の担当閣僚が副首相を兼務する多層的な体制へと移行した。省庁横断的な調整機能を強化し、社会・経済分野の課題に迅速に対応する狙いがあるとみられる。

主な閣僚級人事は次のとおり。

  • 国家主席:トンルン・シースリット(留任)
  • 首相:ソーンサイ・シーパンドン(留任)
  • 常任副首相:サルムサイ・コンマシット(前副首相)
  • 副首相兼司法相:カムパン・ポムマタット(前国家監査機関主席)
  • 副首相兼教育・スポーツ相:トンサリット・マンモメック(前教育・スポーツ相)
  • 副首相兼財務相:サンティパープ・ポムウィハーン(前財務相)
  • 副首相兼外務相:トンサワン・ポムウィハーン(前外務相)
  • 副首相兼国防相:カムリアン・ウッタカイソーン大将(前国防相)
  • 労働社会福祉相:ポーサイ・サイニャソーン(留任)
  • 公共事業運輸相:レックライ・シビライ(留任)
  • 商工相:マライトーン・コンマシット(留任)
  • 農林環境相:リンカム・ドゥアンサワン(留任)
  • 技術通信相:サンティスック・シムマラーボン(留任)
  • ラオス中央銀行総裁:ブンカム・ウォーラチット(留任)

なお、第10期国民議会議員総選挙は2月22日、全国18選挙区で実施され、243人の立候補者の中から175人(うち女性52人)が当選した。投票率は約97%で、投票者数は約462万人とされている。

(山田健一郎)

(ラオス)

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