ベルリンで国際観光見本市「ITB Berlin2026」開催
(ドイツ)
ベルリン発
2026年03月27日
ドイツ・ベルリンで3月3~5日に、国際ツーリズム・マーケット展「ITB Berlin 2026」(Internationale Tourismus-Börse)が開催された。同見本市は、世界の旅行・観光業界の専門見本市として1966年の開始から2026年で60周年を迎え、166カ国から約5,600社・団体が出展。約9万7,000 人が来場し、BtoBの商談が繰り広げられた。同見本市を主催するメッセ・ベルリンのマリオ・トビアス最高経営責任者(CEO)は60周年に際し、「特に世界的な課題に直面している今こそ、経済力、イノベーション、そして責任感を兼ね備えたプラットフォームが必要とされている」とし、中東における地政学的緊張が高まる中、「ITBを通した国際的な対話と協力の重要性を示した」と述べた。
ITBに先立ち、3月2日、メッセ・ベルリン内で開催された国連観光閣僚サミットでは約20人の観光相が集まり、レジリエント(回復力のある)で持続可能な観光産業に向け、持続可能な成長、ガバナンス、スキル開発、社会的責任など、観光産業が持つ経済的な側面を超えた影響力について議論された。
会場はそれぞれの国のブースのほか、ビジネス旅行、アドベンチャー旅行、LGBTQ+観光、ラグジュアリー観光、MICE(注)、医療観光、トラベルテックなどのエリアに分けられた。日本からは、日本政府観光局(JNTO)が運営するジャパンパビリオンで地方自治体や観光関連企業など34社・団体が出展し、各地の食文化についてPRする出展者もみられた。
ジャパンパビリオンの様子(JNTO提供)
独自にアドベンチャー旅行エリアに出展した長野県の白馬バレーの担当者によると、「1年を通してさまざまな体験を提供できるので、スキーだけではない地域の魅力を、観光を通じて発信したい」と語った。
なお、中東情勢に関することとして、イスラエルがITB出展を直前に見送ったことが地元メディアのベルリンブランデンブルク放送(RBB)などで報じられたほか、中東経由でのフライトの制限により出展に影響があった企業も見られた。
次回の「ITB Berlin」は、2027年3月16~18日に開催予定。
(注)MICE(Meetings, Incentives, Conferences and Events)とは、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベント。
(佐藤由美子、小菅宏幸)
(ドイツ)
ビジネス短信 1d31728bf2a1729d






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