食品企業が市場視察、日本製品への期待とニーズの高まりを確認

(カザフスタン、日本)

調査部欧州課

2026年03月27日

ジェトロは3月10~11日、カザフスタンのアルマトイにおける食品分野を中心とした消費市場を視察するビジネスミッションを派遣した。本ミッションには、食品業界や国際物流に携わる企業など13社・16人が参加した。

初日は、現地の日本関係組織の駐在員から活動内容の紹介やカザフスタンでビジネスをする上でのアドバイスが行われた。カザフスタン日本人材開発センターは、現地で人材育成支援、両国の相互理解促進、交流支援を手掛ける。三菱UFJ銀行アルマトイ駐在員事務所や国際協力機構(JICA)から、ビジネスでは初回のプレゼンが肝要であることや、地元パートナーを見つけることが不可欠など、進出の留意点について説明があった。

その後、食品卸や輸入業者を訪問した。ドイツに本拠を置く流通大手メトロは、国内に多数の店舗(大型スーパーマーケットを含む)と自社倉庫網を有する運営規模の大きさに加え、商品の形状やサイズに応じた多様な梱包(こんぽう)に対応できる点を強みとして挙げた。同社は、地元の汎(はん)アジア料理レストランへの食材供給のための提案に期待を示した。日本製の日用品や食品の輸入を手掛けるヤポンスキー・マガジンは、長年の実績や倉庫を含む自社所有の物流インフラを有し、さまざまなニーズへの対応力、法律で求められる製品試験を実施している点などをアピールした。

写真 ヤポンスキー・マガジン訪問(ジェトロ撮影)

ヤポンスキー・マガジン訪問(ジェトロ撮影)

高級スーパーマーケットのエセンタイグルメでは、日本製食品のニーズについて、すし以外に認知されている日本食は少ないが、アニメを通して若年層が日本の食文化に触れており、着実に普及しつつあるとの説明があった。

11日は、アルマトイ国際空港から1キロという好立地にある東洋トランスセントラルアジアの倉庫を視察した。同社の高橋勲社長は、アルマトイは中央アジアへの物流の東の要の拠点であり、日本企業の進出支援に積極的に取り組んでいくと述べた。

写真 東洋トランスセントラルアジアの倉庫訪問(ジェトロ撮影)

東洋トランスセントラルアジアの倉庫訪問(ジェトロ撮影)

その後、地元企業2社を訪問した。大手日本企業の即席麺やひげそりのディストリビューターであるテクノコムインベスト担当者によるプレゼンでは、日本企業との取引やその許可申請などの書面手続きのサポートなどについて説明があった。同社は日本製品の品質を高く評価し、新たな提案に期待を示した。

魚・海産物の輸入・加工・販売を行うキングフィッシャーの店舗も訪問。同社担当者によると、カザフスタンは本来、魚を食べる文化の国ではないが、最近では健康志向でシーフードが人気だという。店頭で魚をさばき、刺し身にして提供するショーも開催している。

いずれのカザフスタン企業も、取引開始にはある程度煩雑な手続きがあることを指摘したが、日本側をしっかりサポートする意向があることを示した。

(鶴見敦子)

(カザフスタン、日本)

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