米ホノルルで日本産食材の販路拡大へ、創作料理イベントと商談会併催
(米国、日本)
ロサンゼルス発
2026年03月31日
ジェトロは2月10日、ハワイ州ホノルルのカピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC)で、日本産食品の販路拡大を目的としたイベントを開催した。本イベントでは、日本の食品メーカー16社の食材を使用し、KCCの学生シェフ15人が鮭のはらこめし、ブリの和風テリーヌ、天ぷら、デザートなど11品を創作調理した。
来場したハワイの有名シェフが料理を試食しながら、生産工程や生産者のこだわりについて日本企業から直接説明を受ける形式で実施された。試食後には会場を移動し、現地シェフが実際に関心を持った商品のブースで商談会を実施した。
イベントでは、単なる試食会ではなく、料理を媒介としながら食材の可能性を探る実践的な交流が行われた。実際の料理を通じて食材の特徴を最大限に生かす方法を理解できる機会となり、来場したシェフからは「具体的なメニューや活用方法をイメージしながら議論することができた」「ビジネスにつながるリアルな交流の場だった」といった声が聞かれた。
また、試食を通じて特に評価が高かった食材として、日本産のブリや緑茶、抹茶が挙げられた。これらは品質の高さや味わいの違いが実際の料理を通じて伝わりやすく、現地のシェフからも関心が寄せられた。
ハワイは古くから日本人の移住が進んだ地域であり、おにぎりが現地のスーパーマーケットで販売されるなど、他州と比較すると米国内でも日本食文化が広く浸透している特徴的な市場だ。一方で、日本産食材はある意味で飽和状態にあるともいえ、新規商材の導入には工夫が求められるという課題もある。
こうした課題に対し、新しい食材を市場に浸透させるためには、単に商品を紹介するだけでなく、食材ごとの品質の違いや調理方法によってどのように味が変わるのかを、実際の料理や試食を通じて分かりやすく伝えていくことが重要となる。今回のように、現地の料理人が創作した料理を通じて食材の特性を体感してもらう取り組みは、理解を深める有効な手法の1つといえる。
ジェトロは今後も、現地の料理人や教育機関と連携した取り組みなどを通じて、日本産農林水産物・食品の海外市場における認知度向上と販路拡大を支援していく。
参加したKCCの学生シェフたち(ジェトロ撮影)
日本産ブリを用いた和風テリーヌ(ジェトロ撮影)
(八木満里恵)
(米国、日本)
ビジネス短信 1115ed9bb0d14aee






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