留学生と日本企業の交流会「APU Career Day」を開催
(日本)
知的資産部高度外国人材課
2026年03月02日
ジェトロおよび立命館アジア太平洋大学(APU)、大学コンソーシアムおおいた(注)は2025年12月17日、同大学で「APU Career Day」を開催した。外国人材採用に関心を寄せる大分県内企業を中心に10社と、同大学の留学生60人が参加した。日本での就職活動を含めた進路選択を検討する中で、帰国という選択に至る留学生もいる現状を踏まえ、企業との早期の接点づくりを目的に企画したもの。ジェトロがAPUで留学生向けにイベントを開催するのは今回が初めて。
開会あいさつで、APUの米山裕学長は「開学から25年を迎え、APUは日本人学生と留学生がまざり合う教育を通じて、日本社会や世界を変えていく力を育んできた。ダイバーシティーはイノベーションの源泉であり、互いを認め尊重することが重要。企業は組織の多様化を進め、グローバル人材が活躍できる環境を整えてほしい」と述べた。また、「世界100カ国以上の仲間と築くAPU生の強固なネットワークは企業にとっても価値があり強みとなる」と同大学生が持つ強みを語った。他方で、外国人材が安心して就業できる環境を整備するためには、既存の社員にとっては当然とされる社内の慣行や暗黙の了解も含め、ルールを明文化することが重要であると強調した。
米山裕学長によるあいさつの様子(ジェトロ撮影)
続いて、10社の参加企業が順番に事業紹介を行い、その後、各社ブースで学生と交流した。参加した学生からは、「初めて企業との交流会に参加したが、気軽に話すことができた」「他業界の企業とも話してみたい」といったコメントがあった。また、参加企業からは、「留学生と話したことで、相互理解の機会としても非常に役立った」「国籍や学年などさまざまな属性の学生と交流することで、自社の採用についての課題も見つけることができた」という声が寄せられた。
企業ブースでの企業と学生の交流の様子(ジェトロ撮影)
APUの担当者は、「多くの外国人学生が日本企業と直接対話することで、地域や日本企業で働くこと、キャリア形成への理解を深めることができた。企業にとっても、学生を採用する上で、新たな視点を得る場となった。本イベントは留学生と地元企業をつなぐ大変意義のある機会だった」と語った。
APUは、テストマーケティング事業やグローバル人材育成プログラムなどの研修を企業向けに提供している。国籍や文化の異なる学生が互いに学び合う環境の中で、社会に新たな価値を生み出すグローバル人材の育成に取り組んでおり、今後も、地域・日本・世界をつなぐ人材育成と産学連携の取り組みを一層推進していくという。
(注)大分県内の大学や関係自治体、経済団体などが連携し、県民と留学生との交流促進や、留学生への支援、国際性あふれる人材の育成などを目指す特定非営利活動法人。
(濱田壮大)
(日本)
ビジネス短信 0c78a591015f5209






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