上海市と江蘇省南京市、美容健康産業の発展を促進
(中国)
上海発
2026年03月13日
中国・上海市奉賢区と静安区の両政府は3月4日、両区の化粧品産業の発展に向けた協力に関する包括的な枠組み協定を締結した。また、同日に行われた調印式では、奉賢区で美容・健康産業に特化した産業園区(工業団地)を運営する「東方美谷グループ」(注)と、静安区に商業施設を展開する「大寧グループ」が、産業連携を深化させる協定を結んだ。
背景には、産業構造や機能が類似する行政区がそれぞれ企業誘致や施設整備などを行った結果、資源の分散や同質競争による効率低下が生じやすいという課題があった。今回の協定は、静安区の研究開発、臨床試験、ブランド、資本面での優位性と、奉賢区が有する生産基盤、供給能力、サプライチェーン体制、産業エコシステムを相互補完的に結びつけることで、区域間連携の相乗効果を最大化する狙いがある(「央広網」3月5日)。
また、江蘇省南京市では、美容と健康分野に特化した産業園区(工業団地)「南京美谷」を3月中に開園する見通しだ。同園区は2025年3月に着工し、市北部の開発エリア「江北新区」に整備された。総建築面積は14万7,000平方メートルで、2期に分けて開発が進められている。南京江北新区政府の2月24日の発表によると、今回開園する1期区域は敷地面積約3万6,000平方メートルを有し、現時点での入居意向率は約7割に達している。同園区は、美容・健康関連産業を成長領域として位置付け、香料、美容・パーソナルケア、医療機器、健康食品・機能性食品原料分野などを重点産業として育成する方針だ。南京江北新区投資促進局によれば、研究開発や効能評価、小規模から中規模の試験、生産・販売に至るまで、産業バリューチェーン全体が一体的かつ連続的に機能する仕組みの構築を目指しているという(「南京日報」2月25日)。
(注)上海市「東方美谷生物科技パーク」の運営企業。総面積は約19平方キロメートル、うち産業関連区域は約6平方キロメートルを占める。同パークは、上海市が認定する初の市級生物医薬特色産業園区であると同時に、ファッション消費財・美容関連の特色産業園区にも位置付けられている。園区内には、ロレアル、資生堂、薬明生物をはじめとする、中国国内外の化粧品およびバイオ医薬分野の主要企業が多数集積している。
(王艶)
(中国)
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