パイロットのショールーム再開、経済回復進む消費市場に期待
(スリランカ)
コロンボ発
2026年03月02日
文具製造販売大手のパイロットコーポレーション(以下、パイロット)の輸入代理店であるライティング・インストゥルメンツ・ランカ(Writing Instruments Lanka:WIL)は2月4日、スリランカのコロンボ市内にパイロットの文具を販売するショールームを再オープンした。
WILマネージングのラジブ・ペレーラ・マネージングディレクターとサンジカ・ペレーラ・ディレクターは、ショールームについて「以前もコロンボ市内にショールームを構えていたが、新型コロナウイルス感染症の流行により店舗を閉じた。コロンボの消費市場は、2022年に発生した経済危機からの回復が進んでおり、政治的・経済的にも市場が安定的に推移すると判断し、ショールームの再開を決めた。2025年11月にスリランカを直撃したサイクロン『ディトワ(Ditwah)』によるコロンボの消費者への影響も軽微だ」と話した(取材日:2026年2月4日)。その上で、「こすると消えるペンやノック式ペンなどの日本製の高品質文具を販売し、地場の競合企業に対して優位に立ちたい」と抱負を語った。
開所式に出席したパイロット海外第四営業部長の中正男氏は、現地での販売について「ターゲットは、ショールームが位置するショッピングモールで買い物をするような富裕層だ。私立学校で学ぶ子女などが、試験など特別な場面で使用することを提案していきたい。一方、地場製品との競合では、輸入品への税率の高さが気がかりだ」と述べた。
財務省貿易統計によると、2025年の日本からスリランカへのペン(HSコード:9608)の輸出額は1,038万9,000円だった。通常、スリランカでペンの輸入時には、関税が20%、付加価値税(VAT)が18%、港湾・空港開発税(PAL)が10%、輸入税(CESS)が7~20%または1本につき7~60スリランカ・ルピー(3.5~30円、1スリランカ・ルピー=約0.5円)、社会保障負担賦課金(SSCL)が2.5%かかる(注)。
パイロットのショールーム(ジェトロ撮影)
(注)万年筆、ボールペンのペン先、フェルトペンのペン先の関税、ボールペンのプラスチック製替え芯のPALは無税。ボールペンのプラスチック製軸のCESSは1キロ当たり420スリランカ・ルピー。実際の輸入時の税率は、必ず税関に確認をすることが望ましい。
(大井裕貴)
(スリランカ)
ビジネス短信 033f717266f51ff5






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