1月の物価上昇率は前月比2.9%、加速が続く可能性も
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2026年02月27日
アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は2月10日、2026年1月の消費者物価指数(CPI)の上昇率
が全国平均で前月比2.9%だったと発表した。前月の伸びを0.1ポイント上回り、2025年9月から5カ月連続で加速した(添付資料図参照)。前年同月比(年率)では32.4%となった。
2026年1月以降のCPIには新たな算出方法が導入される予定だったが、政府の決定により導入は延期され、同時にINDEC局長が辞任した。現在のCPIは、2004年の家計調査を基準に算出されているが、2017年/2018年の調査基準に更新する予定だった。2026年2月10日付の現地紙「ラ・ナシオン(電子版)」によれば、政府の延期の決定に対して、データの信憑(しんぴょう)性を疑う声が上がるなど、批判も強まっている。
従来の方法で算出された1月の前月比の上昇率を項目別にみると、季節によって価格が変動する生鮮食品や観光サービスなどの財・サービスは5.7%で、12月の0.6%から大きく加速した。他方で、季節変動要因のある品目を除いたコアインフレ率は2.6%で、前月の3.0%から減速した。エネルギーや公共サービスなどの価格が規制されている財・サービスも2.4%で、前月の3.3%から減速した。いずれにしても上昇率は高い水準が続いている。
前月比の上昇率を費目別にみると、CPIに占める比重が大きい食品・飲料(酒類を除く)が4.7%で、特に肉類や野菜類の値上げが主な押し上げ原因とされている。ほかにも、外食・ホテルが4.1%、通信が3.6%、住宅・光熱・その他燃料が3.0%で平均上昇率を上回った(添付資料表1参照)。
2月24日付現地紙「アンビト」(電子版)が報じた現地エコノミストらの見解によれば、2026年のCPI上昇率が減速するという予測を見直す必要があり、2025年並みの水準となる可能性がある。2026年第4四半期には減速がみられるかもしれないが、第1四半期は加速が続く可能性が高いとしている。特に2月は、牛肉価格や生鮮野菜の高騰、公共サービス料金の値上げがみられるとする。ジェトロが独自に調査した首都ブエノスアイレスの2月13日時点の品目別の物価をみると、牛ひき肉の価格の値上げだけでなく、燃料、一部公共交通機関の料金、飲料や食品の価格の値下げが確認できる(添付資料表2参照)。
(山木シルビア)
(アルゼンチン)
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