宮崎の酒蔵が海外バイヤーとともに焼酎の海外展開を構想

(日本、米国、英国、インド、シンガポール)

宮崎発

2026年02月18日

ジェトロは、米国、英国、インド、シンガポールの4カ国から焼酎に関心のあるバイヤーを招聘(しょうへい)し、128日に宮崎県内の酒蔵との交流イベントMIYAZAKI SHOCHU CONNECT(注)」を実施した

同イベントには、県内6つの酒蔵と焼酎の有識者ら約30人が参加した。イベント冒頭で、「宮崎本格焼酎味わいマップ(芋焼酎)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を作成した宮崎県食品開発センターの山本英樹氏が、焼酎の香りや味の特徴を解説し、海外バイヤーは焼酎への理解を深めた(英文版は添付資料参照)。同マップは、焼酎の成分を科学的に分析し、香りや味の特徴を「芳醇(ほうじゅん)」「華やか」「和」「すっきり」の4つに分類、可視化したもので、バイヤーからは「科学的根拠を元に可視化された情報は、自国で焼酎の魅力を伝える際に非常に参考になる」とのコメントや「他のアルコール類との比較も効果的。例えば、健康面や機能性という視点でも焼酎の特徴を視覚化できるマップがあるとわかりやすい」という意見があった。

交流会では、各酒蔵のブースにおいて、名刺交換、商品の説明、焼酎のテイスティングなどが行われた。バイヤーは自由に各酒蔵のブースを回り、自国のアルコール市場のトレンドに触れながら、現地での焼酎の売り込み方について意見を交わした。

写真 交流会の様子(ジェトロ撮影)

交流会の様子(ジェトロ撮影)

参加した酒蔵からは、「商談会では価格や条件面の話が多いが、交流会では、各国のマーケット情報やバイヤーの戦略などについて、双方向でより一歩踏み込んだ意見交換を行うことができた。マーケティングや商品づくりのヒントとなった」という声が聞かれた。各酒蔵は、これまで紡いできた歴史や伝統の中に、焼酎を海外で広める現地パートナー目線でのプロモーションや商品づくりの視点を取り入れ、パートナーと密に連携をしながら販路開拓を進めていくことの重要性を実感していた。一方、各バイヤーは共通して、各酒蔵の伝統的な焼酎づくりやストーリー、味や香りを理解し、高く評価しつつ、自国でどのようにプロモーションし、売り込んでいくか、構想を練っていた。バイヤーとサプライヤーがそれぞれの知識や経験を踏まえ、焼酎の認知度向上や海外展開の具体的方策をともに考える好機となった。

(注)本イベントは、ジェトロ宮崎、ジェトロ鹿児島、ジェトロ熊本の3事務所合同で行った海外バイヤー招聘事業の一環で開催した交流イベント。バイヤーは、1月26日に熊本を訪問、1月27日に鹿児島で商談会を行い、1月28日に宮崎で3酒蔵を視察訪問した後に、本イベントに参加した。

(真崎康平)

(日本、米国、英国、インド、シンガポール)

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