エチオピア中銀が外為規制を緩和、利益送金は商業銀行承認のみに

(エチオピア)

アディスアベバ発

2026年02月19日

エチオピア国立銀行(NBE、中央銀行)は2月12日、外貨指令FXD/04/2026を発効した。2024年7月に導入した外国為替制度FXD/01/2024(2024年8月2日記事参照)をさらに緩和するもので、外国投資家の利益送金手続きの簡素化や外貨保有規制の緩和など19項目の改正に加え、海外投資や個人送金に関する新規定も設けた。

このうち利益・配当金の海外送金は、NBEの事前承認が必要だったが、商業銀行の承認のみで送金できるとした。また、海外からの借り入れやサプライヤーズクレジット(売り手による代金後払い条件)の借り入れ・返済も、同様に銀行の承認で処理できるとした。

輸出業者の外貨保有にも変更があった。サービス輸出業者(観光、運輸など)は、外貨収入の100%を外貨保有口座に保有できるとした(従来は50%が上限)。物品輸出業者は従来どおり50%のままとなる。

このほか、為替リスクを回避するための先物為替取引が解禁された。外国企業の外貨口座開設はNBEの承認が不要となり、投資許可証と納税者番号(TIN)証明書の提示のみで開設できるとした。外貨口座の最低預金額の規定も撤廃された。また、1万ドルを超える外貨について、両替や外貨口座への預け入れ、持ち込み・持ち出しに際して必要だった税関申告が不要とした。医療・教育費の海外送金(2万ドルまで)も、ビザや航空券の提示なしで可能とした。

ただし、エチオピアにおいては、各種規定の運用は銀行によって異なる場合が数多くあり、実際の手続きに際しては事前に取引銀行へ確認する必要がある。

(石川晶一)

(エチオピア)

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