世界を代表するVCを関西に招聘、万博後の域内スタートアップエコシステム活性化を議論
(日本、世界)
大阪本部イノベーション課
2026年02月19日
ジェトロと大阪・京都・ひょうご神戸コンソーシアムは1月26~30日に、世界を代表するベンチャーキャピタル(海外VC)5社(注1)を大阪府、京都府、兵庫県に招聘(しょうへい)した。海外VCは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)後の関西スタートアップエコシステムの加速化を議論すべく、ジェトロが2026年1月29日に大阪で開催したシンポジウム「Global VC Meetup beyond EXPO
」に登壇したほか、各地のスタートアップエコシステム関係者と面談した。
同シンポジウムでは、海外VC・アクセラレータと関西のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が「大阪・関西万博でグローバル化を加速させる関西企業」「ヘルスケアスタートアップエコシステムの構築」「DeepTech(ディープテック)とアカデミアの連携とポテンシャル」といったテーマで、大阪・関西万博後の関西スタートアップエコシステムのさらなる発展について議論した。シンポジウムには、関西でのグローバルな取り組みに関心のあるスタートアップエコシステム関係者102人が参加した。
Global VC Meetup beyond EXPOの様子(ジェトロ撮影)
海外VCは、大阪・関西地域のスタートアップエコシステムの魅力として、特許保有数とディープテック企業が多く存在する点を挙げた。加えて、テクノロジーを実際のビジネスに結びつける重要性や、ヘルスケア分野や新素材、半導体などの先端技術領域の成長可能性について共通の認識を示した。米国アルムナイ・ベンチャーズのマイケル・ジー・フィリップス・チーフオペレーティングオフィサー&チーフリーガルオフィサーは、日本のVC市場が成長してきていることと、アーリーステージ投資の重要性を指摘した。国内CVC(注2)は、大阪・関西万博期間中の数多くのスタートアップとの連携をもとに、海外VCと関西スタートアップエコシステムを結びつける役割を果たせるとの見解を示している。
海外VCパネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)
このほか、今回の招聘では、海外VCは京都、神戸、大阪でのスタートアップとの面談をしたほか、各拠点のヘルスケア分野などの研究開発施設を訪問した。京都では京都大学、神戸では神戸医療産業都市、大阪は中之島クロスを訪問し、海外VCとの連携を見据えた技術シーズ育成・事業化支援や産学官連携の取り組みに関する説明を受けた。
海外VCと面談したスタートアップは、海外VCから出資を受ける際の効果的なピッチ方法や、海外展開を進める際に連携が見込める現地企業の候補などの進出先市場の情勢についてフィードバックを受けた。
京都大学訪問の様子(ジェトロ撮影)
神戸医療産業都市訪問の様子(ジェトロ撮影)
神戸での面談の様子(ジェトロ撮影)
(注1)今回招聘した海外VCは2025年9月17~18日に大阪・関西万博会場内で開催した「Global Startup EXPO 2025(GSE2025)
」に登壇した次の企業。
- アルムナイ・ベンチャーズ(米国)
- ジョルト・キャピタル(フランス)
- イルミナ・ベンチャーズ(米国)
- クルマ・パートナーズ(フランス)
- プレイグラウンド・グローバル(米国)※本招聘での登壇はなし
(注2)ヤンマーベンチャーズ、ミズノ、パソナ、SBIインベストメントのほか、大阪に拠点を構えるメドテックアクチュエーターが登壇した。
(宮尾憲治)
(日本、世界)
ビジネス短信 e83849ffdaaf7105






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