2025年年間新車販売台数は過去最高の約49万台、日系メーカーは好調もBYDが急成長
(フィリピン)
マニラ発
2026年02月26日
フィリピン自動車工業会(CAMPI)およびトラック製造業者協会(TMA)は1月26日、フィリピンにおける2025年の年間新車販売台数が、前年比3.7%増の49万1,395台(前年:47万3,842台)となり、過去最高だったと発表した。一方、BYDなどのCAMPIおよびTMA非加盟企業の販売増加が目立ったものの、加盟企業のみの販売台数は、前年比0.8%減の46万3,646台(同46万7,252台)と伸び悩み、2025年の目標だった50万台には届かなかった。
部門別では、乗用車が前年比23.1%減の9万2,924台(同12万770台)となった一方、商用車は7.0%増の37万722台(同34万6,482台)だった。また、電気自動車(xEV)の販売台数は5万8,905台(注1)に急増した。これは2025年の総車両販売の12%を占め、前年の5.5%を上回った。内訳をみると、ハイブリッド車(HEV)が2万5,737台で最多となり、次いでバッテリー式電気自動車(BEV)が4,613台、プラグインハイブリッド車(PHEV)が2,139台だった。
ブランド別では、トヨタが22万9,447台で首位を維持した。次いで三菱自動車が8万6,808台、スズキが2万1,984台、フォードが2万1,784台、日産自動車が2万571台だった。EV分野では、トヨタのHEVが1万9,596台、BEVはテスラが2,424台、捷途汽車(JETOUR)はPHEVの993台でそれぞれ加盟企業内での販売トップとなった。また、非加盟企業では、BYDが2万6,122台を販売し、前年比446%増と前年から大幅に伸展した(1月24日付「インクワイアラー」紙)。
車種別では、三菱自動車のエクスパンダーが2万8,081台で首位となった。次いで、トヨタのヴィオスが2万7,811台、アバンザが2万4,704台、ハイラックスが2万3,819台、ハイエースが2万526台と続いた(2月3日付フィリピン自動車情報サイト「オートインダストリア・ドット・コム」)。
CAMPIは、2026年の自動車販売台数が約5%拡大すると見込んでいる。CAMPIのホセ・アティエンサ会長は、2025年のCAMPIおよびTMA加盟企業の販売台数減少の要因として、自然災害やピックアップトラックに対する免税措置の廃止(注2)を挙げた。また、地場のリサール商業銀行(RCBC)チーフエコノミストのマイケル・リカフォート氏は、「免税措置廃止によるピックアップトラックの価格上昇に加え、コスト効率の良い代替手段として二輪車の販売が増加したことが、全体の車両販売減少に影響した可能性がある」と指摘した。一方、地場企業レイエス・タカンドン・アンド・カンパニーのシニアアドバイザーのジョナサン・ラベラス氏は、金利や燃料価格の上昇、家計の引き締めにより消費者が慎重になっている可能性に言及した。
(注1)BYDなどの非加盟企業の販売台数を除く。
(注2)ピックアップトラックに対する免税撤廃は、2025年7月1日に施行された資本市場効率促進法(CMEPA)
第18条に基づき行われた。
(西岡絵里奈、アギラー・パールホープ)
(フィリピン)
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