アラムコ、国内産業奨励プログラム(IKTVA)を通じて国内調達率70%の目標を達成
(サウジアラビア)
リヤド発
2026年02月17日
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ(以下、アラムコ)は2月11日、同社が推進するサプライチェーン変革プログラム「イクティーバ(In-Kingdom Total Value Add Program:IKTVA)」(2016年1月7日記事参照)が、国内調達率70%の目標を達成したと発表した。また、この目標達成を踏まえ、新たに2030年までの目標値を75%とする計画があることも明らかにした(2月11日付アラムコプレスリリース
)。
同社のアミン・ナセル社長兼最高経営責任者(CEO)は、「イクティーバがアラムコ主導のローカリゼーション推進プログラムとして、当社にもたらした変革と、サウジアラビア経済に与えた積極的な影響に非常に誇りを感じている。この発表は、同プログラムの歩みにおける重要なマイルストーンであり、同国の産業発展における大きな飛躍を示すものであると同時に、国家ビジョンとも一致している。イクティーバは、エネルギーセクターを支えるとともに、より広範な経済成長を促し、国民に数千件の雇用機会を創出する競争力ある国家産業エコシステムを構築するという、アラムコの戦略の中核的な柱だ。サプライチェーンの現地化は、事業の信頼性を確保し、混乱の緩和にも寄与している。10年間にわたる累積効果は、アラムコが推進する同プログラムが生み出し続ける価値の深さと持続性を示している」と述べた。
同プレスリリースによると、アラムコの同プログラムは、12の主要セクター(注)にわたり、200件以上の現地化機会を特定しており、これらは年間280億ドル規模の市場に相当する。こうした機会は具体的な投資成果につながり、35カ国から350件以上の投資を呼び込み、国内に新たな製造施設が建設されることとなった。投資総額は90億ドルに達し、47の戦略製品がサウジアラビアで初めて製造できるようになった。さらに、アラムコが展開するイクティーバは国内で20万人以上の直接・間接雇用の創出にも寄与し、国家の産業基盤と地域能力を強化している。この勢いを維持するため、同プログラムは2025年に世界各地で8つの地域サプライヤーフォーラムを開催した。これらのイベントは、世界の投資家、製造業者、サプライヤーと同国の現地化機会を結びつける重要な役割を果たしたという。
(注)12の主要セクター、および47の戦略製品に関しては非公開。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
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