ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルがインドのアダニ・グループと戦略的パートナーシップを締結
(ブラジル、インド)
調査部米州課
2026年02月04日
ブラジルの大手航空機メーカー、エンブラエルは1月27日、インドの巨大企業グループであるアダニ・グループの防衛・航空宇宙部門、Adani Defence & Aerospaceと戦略的パートナーシップを締結したことを明らかにした(同日付エンブラエル公式サイト)。エンブラエルは同社との協力により、インド国内で地域輸送機(Regional Transport Aircraft, RTA)に関わる生産やサプライチェーン、エコシステムの構築を目指す。同協力はインド国内の航空需要拡大を見据えたもので、さらに、インド政府が推進する高付加価値製品の国産化を目指す「メーク・イン・インディア」政策にも資するものだ。
エンブラエル商用航空部門最高経営責任者(CEO)のアルジャン・メイジェール氏は「今回のパートナーシップは、インドにおける地域輸送機市場を強化するため、両社で、最も実現性が高く、効率的で先進的なソリューションを検討する」と述べた(1月27日付エンブラエル公式サイト)。Adani Defence & Aerospace取締役のジェート・アダニ氏は「インドにおける地方都市間の空路の接続は、経済成長の基盤である」と述べ、インドにおける国内空路輸送整備の重要性を強調した。
1969年に設立されたエンブラエルは、商業機、ビジネスジェット、防衛機などを製造する世界的な航空・宇宙企業。これまで100カ国以上、60の軍に対して9,000機以上の機体を納入した実績がある。インドでは現在、同社の機体およそ50機が、ビジネス航空や防衛の分野で活用されている。
IATA(国際航空運送協会)が2025年6月に公開したレポート(注)によれば、インドにおける国内線市場は2011年以降、新型コロナ感染拡大期の2020年や2021年を除き拡大傾向にある。2011年から2019年までの間に、国内線旅客数は年平均10.9%増加した。また、2024年にインドの空港から出発した1億7,410万人の旅客のうち、1億3,610万人以上が国内線を利用している。こうした旅客数の拡大は、インドの格安航空会社インディゴ(IndiGo)を中心とする国内航空会社による大幅なネットワーク拡大が影響を与えている。
(注)2025年6月公開「Aviation in India Sustaining – and growing – a dynamic air transport market
」参照。
(辻本希世)
(ブラジル、インド)
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