フィリピンの日系海事専門大学が卒業式開催
(フィリピン、日本)
マニラ発
2026年02月13日
日本を代表する総合海運会社である商船三井(MOL)が運営に関わる、フィリピンの私立海事大学MOL マグサイサイ・マリタイム・アカデミー(Magsaysay Maritime Academy、MMMA)は2月3日、3回目となる卒業式を開催した。フィリピン移住労働者省(DMW)の幹部や在フィリピン日本大使らが臨席し、祝辞を述べたほか、教官や卒業生の家族らとともに、卒業生の船出を祝った。
卒業生宣誓の様子(商船三井提供)
海事業界において、フィリピンは世界有数の船員供給国の1つ。その基盤を支えているのが、船員や海事技術者を育成する専門機関だが、それらの設立や運営には、商船三井や日本郵船、川崎汽船などの日本の船舶企業が深く関わっている。また、フィリピンにとって、船員などを含む在外フィリピン労働者(OFWs)からの送金は、GDP国内総生産の8.3%に相当する主要な外貨収入源の1つであり、対外収支の安定を維持する上で重要な役割を果たしている。
マニラの南約30キロに位置するダスマリニャス市に立地するMMMAは2018年に設立され、商船三井がフィリピンの多角的大企業グループの1社でフィリピン最大級の海事人材企業であるマグサイサイ・マリタイム・コーポレーション(Magsaysay Maritime Corporation)と共同で運営する大学だ。アジア太平洋地域で最も優れた海事教育機関になることを目標に掲げ、最終年度を乗船訓練とする全4年間の教育課程を設けている。今回の卒業生約100人のうち、半数が航海士、半数が機関士の学位を取得した。
今後は、海技資格を取得した後、商船三井とマグサイサイ社へ卒業生のおよそ半数ずつが就職し、船長・機関長を目指す。同社保有の船舶で活躍する船員の約3分の2がフィリピン国籍だ。日本人の船員への成り手は頭打ちまたは減少傾向にあり、日本の国際貿易、物流の要である海運業は、こうしたフィリピンの若く優秀な人材に支えられている。
卒業式典の様子(商船三井提供)
(後藤崇、フェリシア・インペリオ)
(フィリピン、日本)
ビジネス短信 cae52f26675c00e5




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