サンティアゴ地下鉄、銀行カードによる乗車が可能に

(チリ)

サンティアゴ発

2026年02月16日

サンティアゴ首都圏で2月13日、非接触による銀行カード決済「パゴ・アヒル」の運用が始まった。対象はサンティアゴ地下鉄全線およびチリ国鉄の一部路線。ビザおよびマスターカードのデビット、クレジット、プリペイドの各カードに対応し、物理カードに加えてスマートフォンやスマートウォッチなどのデジタルウォレットでも利用可能だ。既存の専用プリペイドカード(bip!カード)やQRコードによる決済は継続され、選択肢が拡大した。

導入の狙いは、改札入場の迅速化と混雑時のボトルネック解消、観光客や一時利用者の利便性向上だ。フアン・カルロス・ムニョス運輸通信相は「この新たな支払い手段の導入により、地下鉄や国鉄の利用者により便利なアクセスを提供できるようになる。運輸通信省による長期間の準備の成果であり、チャージの行列を避け、より迅速・容易かつ安全に地下鉄や国鉄を利用できるようになる」と述べた。

今回の運用開始は段階的導入の第1段階と位置付けられる。当面はサンティアゴ地下鉄とチリ国鉄の近郊鉄道の一部に限定されるが、2026年末までにサンティアゴ首都圏バス網にも導入される予定だ。運賃はbip!カードでの支払い時と同額だが、学生・高齢者への割引運賃は現段階で対象外だ。

行政側は公式サイトを通じて仕組みや条件を周知し、利用定着を図っていく。2026年末に予定されるバスへの拡大が計画どおり進めば、鉄道とバスをまたぐ一体的な非接触決済環境が整い、首都圏の公共交通の利便性はさらに高まる見通しだ。

写真 サンティアゴ地下鉄の改札機(ジェトロ撮影)

サンティアゴ地下鉄の改札機(ジェトロ撮影)

写真 地下鉄ホームの壁面スクリーンでも仕組みを広報(ジェトロ撮影)

地下鉄ホームの壁面スクリーンでも仕組みを広報(ジェトロ撮影)

(高橋英行)

(チリ)

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