信達生物、新薬開発で米イーライリリーと戦略的提携
(中国、米国、日本)
上海発
2026年02月13日
中国の江蘇省蘇州市に本社を置くバイオ創薬企業の信達生物製薬集団(Innovent Biologics、信達生物)は2月8日、米国製薬大手イーライリリーと戦略的グローバルパートナーシップを締結したと発表した。両社は、がん・免疫疾患分野における革新的新薬の研究・開発を世界規模で共同推進する。
提携の枠組みによると、信達生物は新薬候補化合物の創製から中国での臨床第2相試験までを担当し、イーライリリーは大中華圏を除く地域での独占的開発および商業権を取得する。信達生物は、契約一時金として3億5,000万ドルを受領し、今後の進展に応じて最大約85億ドルの追加収入を得る可能性があるほか、純売上高に比例したロイヤルティーを受け取る権利を有するとした。
信達生物は2025年10月にも、固形腫瘍治療薬の開発を巡り武田薬品工業と戦略的グローバルパートナーシップを締結している。同社は後期開発段階にある2つの治療薬のライセンスなどを武田薬品に供与することで、1億ドルの株式投資を含む12億ドルの契約一時金を受け取る予定だ。さらに、マイルストーンやロイヤルティーを受け取る可能性もあり、総取引額が最大114億ドルに達する見通し。
近年、中国企業による新薬候補の海外製薬企業へのライセンス供与件数と契約額が拡大している。中国の医薬情報プラットフォームの「医薬魔方」によると、2025年の海外向け新薬ライセンス契約額は1,356億5,500万ドルと米国を上回り、世界首位となった。2024年の519億ドルから約2.6倍に増加し、契約一時金(70億ドル)、契約件数(157件)ともに過去最高を更新した(「医薬魔方」1月4日、同1月14日)。
(劉元森)
(中国、米国、日本)
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