第39回アフリカ連合(AU)総会が開催、平和構築に課題残る
(アフリカ、エチオピア、リビア、スーダン、南スーダン共和国、ギニアビサウ、中央アフリカ共和国、ソマリア、アンゴラ)
ナイロビ発
2026年02月25日
アフリカ連合(AU)は2月14~15日、エチオピアの首都アディスアベバのAU本部で、第39回年次総会首脳級会合を開催した。議長は加盟国が持ち回りで担当し、2026年はブルンジのエバリスト・ンダイシミエ大統領が務める。
会議の冒頭で、2025年の議長を務めたアンゴラのジョアン・ローレンソ大統領は1年間を振り返り、成果と課題について述べた。成果としては、特にインフラ分野で第3回ルアンダファイナンスサミット(2025年10月)や、同年6月の米国・アフリカビジネスフォーラムなどの開催、G20サミットや第9回アフリカ開発会議(TICAD9)への参加を通じて鍵となるパートナーとの連携を強めたとした。課題としては、平和構築について、2025年も新たにマダガスカルとギニアビサウでクーデターが発生したことや、スーダン、コンゴ民主共和国などで、さまざまな取り組みにもかかわらず、状況を改善させることができなかったと述べた。
マハムード・アリ・ユスフAU委員長も、アフリカ諸国の政治機構の脆弱(ぜいじゃく)さを指摘し、紛争の慢性化や、違憲な政権交代など、平和構築が課題であり続けていると述べた。また、世界情勢の変化はアフリカに大きなインパクトを与えており、主要な政治・経済ブロックは世界の多極化に備えている中、アフリカも同様の備えが必要だとした。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、平和構築と経済、気候変動の3つの重点分野を挙げた。平和構築ではスーダン、南スーダン、コンゴ民主共和国東部、中央アフリカ共和国、リビア、西アフリカおよびサヘル地域、ソマリアなどで国連も共に取り組んでいくとした。経済では、アフリカ諸国の現状は、援助で受け取る金額より、債務の利払いと不正な資金の流れで失う金額の方が大きいと指摘。信用の低さから借り入れコストは8倍以上にもなっていると問題を指摘した。民間資金を多く導入することで、必要な資金の動員力を強化していきたいと述べた。気候変動については、世界の太陽光発電潜在能力の6割をアフリカが有しているにもかかわらず、世界のクリーンエネルギー投資の2%にとどまっている点を指摘。気候変動に対する「適応」へのファイナンス動員や「損失と損害」基金(注)の拡充を訴えた。
(注)気候変動により甚大な被害を受けた途上国支援のため、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)(2023年)で運用開始が決定された枠組み。
(佐藤丈治)
(アフリカ、エチオピア、リビア、スーダン、南スーダン共和国、ギニアビサウ、中央アフリカ共和国、ソマリア、アンゴラ)
ビジネス短信 bc7c674dee36bda9






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