飲料容器のデポジット制度、ウェールズのみガラス瓶も対象に

(英国)

ロンドン発

2026年02月16日

英国政府は2月12日、飲料容器のデポジット制度(DRS、注)をめぐり、英国国内市場法の適用除外としてウェールズ政府がガラス瓶も対象とする独自制度を導入することを、条件付きで認めると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。英国では2027年10月から、PETボトル、スチール缶、アルミ缶を対象とするDRSがイングランド、スコットランド、北アイルランドで導入される予定で(2024年11月26日記事参照)、ガラス瓶を対象に含めるのはウェールズのみとなる。

今回、英国政府は、英国国内市場法の適用除外を認める条件として、次の全ての順守を求めた。

  • 2027年10月にPETボトル、スチール缶、アルミ缶のDRSを予定どおり開始すること
  • 当該3素材のDRSが英国全体の制度に統合できるよう、主要な基準を満たすこと(登録・報告の一本化、地域をまたいで返却できる仕組みなどの相互回収プロセス、共通のロゴ、同水準のデポジット額など)
  • 業界の準備期間を確保するため、ガラス瓶については、2031年10月まで、デポジットを0ペンスとし、ラベル要件を免除する移行措置を設けること

実質的には、ガラス瓶が対象になるのは他より4年遅れるが、ウェールズ政府としては、DRS導入初日から、PETボトル、アルミ缶、スチール缶、ガラス瓶の全素材を対象とした制度を開始したと主張できる内容となった。

画像 英国DRSのロゴ〔英国デポジット管理機構(UK DMO)ウェブサイトより〕

英国DRSのロゴ〔英国デポジット管理機構(UK DMO)ウェブサイトより〕

DRSの対象となる飲料容器には、DRSのロゴや容器返却時用のコードをラベル表示しなければならない。英国内での販売が年間5,000本(初年度のみ6,250本)を超えない商品は、デポジット管理やラベル表示の義務が免除されるが、ウェールズ政府の規則案では、ガラス瓶についても、英国全体での小売販売本数が基準となっている。このため、ウェールズでほとんど販売されない商品であっても、2031年10月以降、ラベル表示が必要になる可能性がある。

(注)容器入り飲料の購入時にデポジットを支払い、空の容器を返却することで、返金を受けられるスキーム。対象となる製品は、容量150ミリリットルから3リットルの飲料容器。

(林伸光)

(英国)

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