ジェトロとコロンビア・テクノロジー・ベンチャーズ、気候テック分野の日米連携イベントを開催
(米国)
ニューヨーク発
2026年02月04日
ジェトロは1月28日、米国ニューヨーク(NY)州のコロンビア大学のスタートアップ支援機関および技術移転機関であるコロンビア・テクノロジー・ベンチャーズ(CTV)とともに、気候テック分野における日米企業間の協業機会創出を目的としたイベントをNY市内で開催した。CTVが運営する気候関連技術専門ネットワーク(CEN、注1)で支援を受けている10社の米国スタートアップによるピッチおよび日本企業4社が自社の技術や事業ニーズについてリバースピッチ(注2)を行い、会場にはおよそ50人の参加者が集まった。
スタートアップピッチの様子(CTV提供)
米国スタートアップによるピッチセッションでは、カーボンキャプチャー技術、洋上風力など再生可能エネルギー関連技術、資源循環、建材再利用、バイオ関連技術など、多岐にわたる気候テック分野の技術が紹介された。日本企業によるリバースピッチでは、自社が取り組む事業領域や脱炭素・エネルギー転換に向けた技術ニーズが共有され、双方の関心領域が重なる場面も多くみられた。
ネットワーキングセッションの様子(ジェトロ撮影)
後半のネットワーキングセッションでは、日本企業各社が専用スペースを設けたことで、参加した米国スタートアップのほぼ全社が、日本企業の担当者と直接意見交換する機会を得ることができた。研究開発の課題や実証実験の可能性、共同開発の方向性、日本市場参入のステップなど、協業連携に関するコミュニケーションが生まれた。参加した日本企業からは、「3、4社面白そうなところがあったので持ち帰ってチームにシェアしてみたい」「こうしたイベントは有望なスタートアップに出会う最も良い方法であり、実際にネットワーキングで10社とつながることができた。同様のイベントがあったらまた参加したい」といった声が寄せられた。
米国では、大学が地域のイノベーションエコシステムの中核を担っている。大学には、スタートアップを育てるインキュベーション施設や技術移転機関(TLO)が設置され、資金獲得支援などのさまざまな支援を積極的に行っている。今回のイベントは、ジェトロが推進するJ-Bridgeプログラムの一環として共催されたものであり、今後も大学発の技術やスタートアップと日本企業との協業機会創出を支援していく。
(注1)Climatetech Expertise Network(CEN)は、NY州が運営する環境エネルギーのための研究機関(The New York State Energy Research and Development Authority ; NYSERDA)から資金を受け運営されている。CENは、コロンビア大学のスタートアップだけでなく、州内のコーネル大学、シラキュース大学などの大学発スタートアップも支援をしている。
(注2)大企業や自治体が、自社の抱える課題やニーズをスタートアップに対して提示し、その解決策となるアイデアや提案を募ること。
(堀米美帆、遠藤壮一郎)
(米国)
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