南ア中銀、政策金利6.75%を維持
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2026年02月04日
南アフリカ共和国の南アフリカ準備銀行(南ア準備銀行、中央銀行)は1月29日、政策金利を6.75%に据え置くと発表した。同銀行の金融政策委員会(MPC)の声明によると、委員6人のうち、4人は政策金利の維持、2人は利下げに賛成した。
南ア準備銀行はインフレ率3%を目標としており、2025年のインフレ率は3.2%で、目標に近づきつつある。2025年末にかけてインフレ率は3.6%と若干上昇したものの、これがピークとなり、今後インフレ率は鈍化すると予想している。一方で、食品(特に肉類)や電力料金の高騰に対する懸念を示している。また、サービス価格のインフレ率は依然として4%を超え、3%に近づくことを望むとしている。こうした状況下、インフレ見通しに対するリスクは均衡していると評価し、MPCは政策金利を据え置いた。
今後について四半期予測モデルでは、インフレの鈍化に伴い、引き続き段階的な利下げを予測している。政策スタンスを現状では「中程度に引き締め的」と解釈しており、金利は2027年に中立水準に達するとしている。今後の決定は、引き続き会合ごとに、見通し、データの結果、そして予測に対するリスクのバランスを慎重に検討しながら行うとしている。
経済成長の見通しに対しては、慎重ながらも改善すると予想している。2025年第4四半期の実質GDP成長率は前期比0.3%、2025年の年間成長率は1.3%と見込んでおり、2026年に1.4%、2027年と2028年に1.9%の成長を予測している。これは2025年11月のMPC会合から変えていない。また、IMFの世界経済見通しでも、南ア経済は2025年に1.3%、2026年に1.4%、2027年に1.5%の成長と予測されている。
南ア準備銀行は声明文の結論として、2025年は南ア経済にとって転換期の年だったと述べている。不安定な世界情勢にもかかわらず、新たなインフレ目標の設定を含む国内改革は大きく進展し、これらの努力は、借り入れコストの低下、インフレ予想の急速な低下、そして成長の安定化というかたちで実を結んだとしている。
(トラスト・ムブトゥンガイ、多崎央)
(南アフリカ共和国)
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